見出し画像

【せたがや図鑑】 世田谷美術館

せたがや図鑑で美術館について調べているあかねです!
今回は、世田谷美術館について紹介します。

1.世田谷美術館ってどんな場所?

世田谷美術館は、世田谷区用賀駅から徒歩15分のところにある広々とした砧公園の一角に位置します。1986年3月に開館し、恵まれた自然環境を存分に生かした建築デザインは、レストランやカフェなどの施設も十分に備え、気持ち良くアートと出会える場を提供しています。


2.用賀プロムナード

ーー 百人一首が足元に⁉︎
用賀駅と世田谷美術館との間に、「用賀プロムナード」とよばれている道のりがあります。これは、いらか(瓦)を取り入れた造形が約1.6kmにわたって並ぶ道で「いらか道」とも呼ばれています。
いらか道は、景観が他の道とは異なることから、車が自然にスピードを落とすような、人に優しい設計になっています。
路面には百人一首の句が掘られた瓦も敷き詰められていて、ひとつひとつ字体が違うことや、自分のお気に入りの句を探すのも、世田谷美術館にたどりつくまでのひとつの楽しみとなっています。

画像1


3.世田谷美術館の歴史

世田谷美術館では、「芸術とは何か」という根源的なテーマに基づき、幅広い視野の様々な展覧会、プログラム、イベントが企画されてきました。

また、開館当初から、専門的な美術教育を受けていない「素朴派」と呼ばれる作家による作品を多く収集してきました。それは世田谷美術館が、世田谷という「暮らし」により密接した地域にあるため、芸術を身近に親しんでもらえるように、そして日常生活と芸術をつなぐ場であるために、歴史的に貫かれてきた思いといえます。

4.どんな作品が展示されているのか

世田谷区という、他の地域に類を見ないほど芸術家が多く在住している特殊性をいかし、在住作家の作品調査、研究、収集活動を通じ、それらの作品を展覧会などで紹介しています。

その一方で、先史美術から現代美術まで、幅広い分野の芸術を国内や海外の美術館・博物館と交流しながら、紹介してきました。また、幅広い年齢層を対象に、音楽や映像など芸術全般にわたる創造活動の紹介や、創作実技の講座、ワークショップなど芸術と多角的に触れ合える、バラエティに富むプログラムも実施されています。

5.現在展示中の作品

現在、世田谷美術館では、
企画展「出版120周年 ピーターラビット(TM)展」(2022年6月19日まで)が行われています。
コレクション展は、2022年4月23日からミュージアム コレクションⅠ「美術家たちの沿線物語 大井町線・目黒線・東横線篇」の展示が予定されています。
「ピーターラビット(TM)展」の後の企画展は、2022年7月2日から「こぐまちゃんとしろくまちゃん 絵本作家・わかやまけんの世界」の展示が予定されています。


6.今回は「ピーターラビット(TM)展」に潜入!

ーー日本初公開の作品を含む約170点もの作品が一挙大公開
『ピーターラビットのおはなし』が出版されてから2022年で120周年という節目の年に、作者であるビアトリクス・ポター(TM)の生涯、ピーターラビット(TM)の誕生から今日に至るまでの歩みを、様々な作品を通して振り返ることができます。   
作品の原点になった、ビアトリクス・ポターが病床のノエル少年に送った絵手紙や『ピーターラビットのおはなし』の彩色画全点が公開されるのは日本初だそうです!

ビアトリクス・ポターは動物がとても好きで、生涯にわたって数多くの動物のデッサンを残したそうです。動物の毛並みが忠実に再現されていて、思わず絵の近くでじっくりと眺めていました。本当に動物を愛しているのだなと感じられる作品が多数ありました。

画像4

画像3

画像5


7.世田谷美術館職員の谷亀さんからのメッセージ

今回は、世田谷美術館で総務部長補佐 総務担当マネージャーとしてお仕事をされている谷亀 緣郎さんにお話をお伺いしました。

【これまでのお仕事について】
ーー「都市デザイン」が仕事の幅を広げ、大きな変化をもたらしました

以前は、世田谷区職員として、道路・橋梁の設計にはじまり、住民主導のまちづくり、都市デザインなどの仕事をしておりました。区の企画の仕事にもかかわるようになり、ユニバーサルデザイン、地域風景資産、市街地再開発事業、エリアマネジメントなどにも携わるようになりました。
仕事をする中で、特に大事にしてきたのは、「空間デザインとひとのこころのつながり」です。

【谷亀さんがめざしたい美術館の姿】
ーー多くの区民のみなさんにとって、身近な存在であってほしい
これまで、住民主導のまちづくり、都市デザイン、そして視覚伝達をキーワードにものづくりに携わってきたことから、「美術館を区民等にとって、より身近なものに」をテーマに、世田谷美術館でも新たなことにチャレンジしたいと考えております。世田谷美術館は、砧公園の中に位置するという立地の良さがありますので、より多くの区民等のみなさんが気軽に、自然に足を向けられる、「こころのよりどころ」のような空間になれるよう、これまでの知識と経験、そして何よりもアイディアの創出を心がけていきます!

画像3

8. おわりに

今回は、世田谷美術館で「ピーターラビット(TM)展」の鑑賞、また職員の谷亀さんにお話をお伺いしました。
ピーターラビットの作者であるビアトリクス・ポターからも谷亀さんからも、自分の仕事に対する誇りと熱意を強く感じることができました。
谷亀さん、貴重なお話を聞かせていただきありがとうございました!

世田谷美術館に是非一度訪れてみてください!


世田谷美術館

世田谷区砧公園1-2
開館時間 10:00〜18:00(展示会入場は17:30まで)
TEL   03-3415-6011






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?