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【最近よく聞く言葉】MaaS これさえ押さえればなんとなく話せます。

この記事の作成担当:

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こんにちは!今回も拝見いただきありがとうございます。
先週は記事の登校日が通常と違ったため、今回は間隔が1日しかなかったため、とても焦っています…やはり毎週休まず連載している週刊誌の漫画家さんたちは凄いですね…帰ってこい富樫。
今回は「MaaS」について書いていきます!皆さんは主な移動手段はなんでしょうか。大人になるにつれて近くの距離でも、車を運転したりタクシーを使って移動しちゃいますよね…運動不足…

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1.「MaaS」とは

MaaSは「Mobility as a Service」の略語で直訳すると「サービスとしてのモビリティ」で、移動のサービス化を意味します。IT業界で使われる「IaaS(Infrastructure as a Service)」や「SaaS(Software as a Service)」に影響を受けて生まれたんでしょうね…
バス/電車/タクシー/飛行機など、すべての交通手段による移動を1つのサービスに統合し、ルート検索から支払いまでをシームレスにつなぐ概念です。
2015年にフランスのボルドーで行われたITS世界会議で結成された「MaaSアライアンス」という組織では、以下のように定義されています。

「さまざまな形態の輸送サービスを統合した、オンデマンドでアクセス可能な単一のモビリティサービスとしており、MaaSオペレーターは利用者の要求を満たすべく、公共交通、ライドシェア、カーシェア、自動車シェア、タクシー、レンタカーなどさまざまな交通手段のメニューを用意すること」

ICTを活用してマイカー以外の移動をシームレスにつなごう!ということですね!MaaSのシステムを導入すれば、行きたい場所へのルートを検索、各交通機関のチケットの予約や支払いなどの工程を1つのプラットフォームにまとめることができ、完結することができるのです!
近年では発展系として、観光や飲食、医療、不動産など交通事業以外の産業と結び付け、付加価値を創出していくことも重視されているようです。
MaaSの実現には各交通事業者の協力体制が必要なのは大前提として、データ連携が重要になってきます。
電車・バスなどの運行情報、タクシーの位置情報、道路のどこが混雑しているなどの交通情報などそれらの大規模データをオープンにし連携させる必要があります。すでに大変そうなのがわかりますね…
それに加え、地域情報などの関連分野のデータや、利用者の行動履歴や支払い履歴といったパーソナルデータなど、付随する膨大なデータの取り扱いをはじめ、協調領域・競争領域のデータ区分やデータ連携の方法など様々なルールを定める必要があります。このプロジェクトのPMは大変だ。
データ連携については、国土交通省が設置したMaaS関連データ検討会が2020年3月に「MaaS関連データの連携に関するガイドラインVer.1.0」を発表し、データ連携の方向性を示しています。

2.MaaSのメリット

あらゆる「移動」が一つのサービスに統合されることで、ユーザーの利便性を大幅に高めることは想像できます。ほかにも以下のような様々なメリットが考えられます。

・都市部の交通渋滞を減らす
利便性が高まったことにより公共交通機関を使う人が増え、自家用車での移動が減る分、渋滞が減ることが考えられます。
・駐車場の面積を減らし、緑地などに変えることが可能に
こちらも公共交通機関を使う人が増えると駐車場が余るため、その分を有効に使えますね。合わせCO2削減にもつながりますね。
・地方の交通機関の存続
赤字で公共交通の存続が危ぶまれている地方においては、自動運転導入による省人化やルーティングの最適化を図るAIシステムの導入などと合わせ、MaaSを検討することで、持続可能な交通環境を再整備することができます。
・交通費の一律支給
企業が従業員に支払う通勤手当の一律支給が可能になり、既定の通勤経路以外の交通経路の把握なども簡単になるため、企業・従業員ともに経費清算が簡単になることが考えられます。

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3.導入事例

Whim
世界で初めて開発されたMaaSアプリが「Whim(ウィム)」です。フィンランドにある企業が開発したもので、首都ヘルシンキ市内のバスや電車などの公共交通機関から、タクシー、レンタカーまであらゆる移動を便利にし的地までのルート検索から予約までを行うことができます。サービス開始後、ヘルシンキでは自家用車を使う方が減り、交通機関の利用率が上がったそうです!

Trafi
「Trafi(トラフィ)」は、複数の公共交通機関やシェアカーなどのサービスを一つのデジタルプラットフォームに統合したもので、リトアニアにて開発されました。リアルタイムでの運行情報に基づいたルート検索から、決済サービスまでを提供しています。2020年夏に住友商事との業務提携の締結が発表されました。

UMAJI
台湾で開発された「UMAJI遊。買。集(ユマジ)」は、ビッグデータの分析や、スマート交通、モバイル決済などの機能が使える旅行・交通アプリです。他のMaaSアプリであるようなルート検索から支払いまでの機能に加え、乗車券の読み取りや、ポイント交換による割引が適用されるお店の情報まで手に入るサービスとなっています。また、金曜日と土曜日の利用者が少ない時間帯にはプレゼントがもらえる特典もついており、都市の渋滞の緩和にも貢献しています。

4.さいごに

今回はMaaSについて書かせていただきました。
本格的にJRを中心に国内でも導入され始めたら、ものすごく便利になりますね!でもデータ連携等まだまだ先になる予感がします。
また値段も自家用車での移動のほうが安く済んでしまう場合も考えられるため、その辺りの調整も大変そうですね…ただ高齢者の自動車での事故も減ると思いますので、ぜひ広まればいいなと思います!
今回も拝見いただきありがとうございました!

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