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TENTOはScratchなどとPythonやJavaScriptのような文字ベースの言語の学び方を変えていると聞きました。どうちがうのですか。

言語を覚えるには、苦労がつきものだ

プログラミング言語も言語の一種ですから、特性も一般の言語(自然言語)と似たところがあります。
英語をマスターしていれば、フランス語やドイツ語など他の外国語の習得が容易になるように、たとえばPythonを知っていれば、Javaなど他の言語を学ぶ際にもその知識が応用できるのです。

「学びはじめ」の特徴も自然言語と似ています。
最初の言語を学ぶためにはどうしても努力や忍耐が必要です。英単語や英文法を覚えるのに苦労した方も多いでしょうが、あれと似ています。
プログラミング言語を学ぶためにも、オブジェクトや変数など、日常生活を送っていたらあまり接することない考え方を育てなくてはなりません。

もっとも効果的な学習法は、教材となる本を消化しマスターすることです。1項目覚えたら次へ向かい、反復練習をすることによって、すこしずつ覚えていく。誰もが経験したことがあるだろう、あの「お勉強」のプロセスです。

とはいえ、それを子どもに強いるのはなあ、と思っています。
そのかたちでは、プログラミングを学ぶ楽しさよりも、苦しさやめんどくささが先に来てしまいます。嫌いになっちゃう人がいてもまったく不思議ではありません。

まずは楽しさを知ろう

最初に知るべきは、プログラミングをすることによって、自分の好きなものをつくりだすことができるんだ、という経験をすることだと思っています。わかりやすくいうなら、「楽しい!」ということを身をもって知ることです。

以前から、タイピングができるようになったらテキスト言語に移行すべきだと語られることが多かったのですが、そのようにスキルをベースに置いた考え方だと、結局は「お勉強」になってしまい、楽しさよりも苦しさやめんどくささが際だってきてしまいます。

それよりも、まず楽しさを知って欲しいと思っています。
「学びたい!」という気持ちはそこから生まれてくるものです。楽しさを知っているなら、テキスト言語のマスターも苦ではなくなるでしょう。それを得たならより楽しいんだと思うことができます。じっさい、ある程度知ってしまえば、Scratchで自分はずいぶん遠回りをしていたんだな、こんな簡単に実現できるのに、と思う瞬間があるはずです。

スキルではなく、心持ちができてから、テキスト言語に移行させたい。TENTOではそう考えています。苦労よりも楽しさを知ることが先です。

以下のテキストは、同じ事象を別の観点からまとめたものです。

TENTOの方法は、こちらにまとめています。

                                                        (TENTO代表 竹林暁)


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