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子どもが勉強しなくて困っています。どうしたらよいでしょうか。

英語のことわざに「You may lead a horse to the water, but you can't make him drink」というものがあります。「馬を水辺に連れていくことはできるが、水を飲ませることはできない」という意味です。

親や教師など、大人にできることは、水辺に連れていくこと、つまり学習のきっかけを与えることだけです。あとは当人次第。「勉強したい!」という気持ちを持ち、じっさいに勉強するのは子どもです。

もっとも一般的な方法は、親や教師が勉強しろ勉強しろと口を酸っぱくして言うことですが、これはうまくいかないことが多くなっています。

なぜかといえば、世界がちがいすぎるからです。三十歳の人と十歳の子では、見ている世界がまったく異なります。そういうちがいは子どもであっても如実に感じるものなので、親や教師の勉強しろは響かないことが多いのです。

アメリカの心理学研究によれば、親や教師などが伝えるよりも、同年代の子どもが伝えたほうが圧倒的に効果があるとされています。

「同年代の子ども」は同じ年齢である必要はありません。「世界認識を同じくする者」であればよいのです。中学生の子が小学生の子を教えてもいい。

おそらく多くの方が経験していると思いますが、誰かにものごとを教えることが、教える側の学びも深めます。すなわち、同年代の子が教え合うことは、教える方も教わる方も大きなメリットがあるのです。

このような関係を構築するためにはどうしたらよいか。

TENTOのチャレンジはそこからはじまりました。

                                                              (TENTO代表 竹林暁)


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