子どもがScratchを学んでいます。いつかはScratchから、JavaScriptやPythonのような文字ベースの言語に切り替える必要があると思いますが、それはいつがいいのでしょうか。
切り替える必要はありません。本人が望むだけ、いつまでもScratchでよいのです。
Scratchは米国MITが開発したプログラミング言語です。ビジュアル言語と呼ばれ、マウスを扱うことができればプログラムを組むことができます。教育に採り入れられることが多いのは、個人差が大きいキーボード・タイピングのスキルがほとんど必要ないためでしょう。
この質問は、多くの親御さんから問われることが多いです。どこかでJavaScriptやPythonのような文字ベースの言語に切り替える必要があるのではないか、それはいつが望ましいのか。
社会で活躍するプログラマの多くはScratchを使っていません。Scratchで仕事してる人がいたら逆にすごいと思いますが、あんまりいないと思います。誰もがどこかで文字ベースの言語を習得しているのです。
十年以上の長きにわたりプログラミング教育に関わったうえで言えることは、文字ベースの言語に移行させる必要は「ない」ということです。
いつまででもScratchをやっていていい。
壁の乗り越え方を自分で見つける。それがプログラミングを学ぶこと
Scratchを学ぶことによって、条件分岐や繰り返しなど、ほとんどのプログラミング言語に共通した考え方を身につけることができます。これは、その後にPythonやCなどのテキスト言語を学ぶ際にも必ず役に立ちます。
そして、Scratchを続けている子どもは、たいてい自分のオリジナルのプロジェクトに取り組むことになります。
Scratchのいいところは、初心者でも「楽しい」と思えるということです。自分が望んだものを、自分の力でつくる。その楽しさをかんたんに体験できるしてもらうということです。それこそプログラミングへの入門でのもっとも大切なことでしょう。
何かをつくっていれば、かならず壁にぶち当たります。「これを実現したいが、そのためにはどうしたらいいか」と考えなければならないときがかならず訪れます。自分がつくりたいものをつくっているのだから、ピッタリの解答が用意されていることはありません。自分で考えて、みずから答えを導き出さなければならないのです。
それが可能だということを知ること。プログラミングを学習することのもっとも大事な点はそこです。
TENTOはそのお手伝いをします。
TENTOはむろん、文字ベースの言語をマスターするコースも用意しています。Computational Thinkingを身につけた後、どう学習していくべきか。
下にそのスタイルを提示しています。
(TENTO代表 竹林暁)
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