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この世界について実はわかっていないことが多い

我々はこの世界について、知識を仕入れたり、こういうものだと教えられたりして知覚していると思います。

しかし、実際に現場を見てみると、思っていたのとは違った、ということもよくあります。

例えば、自分は5年前、韓国に旅行に行きました。そこで現地の臭いが独特であることを感じたり、韓国の夏は20時でも明るいんだ、ということを初めて知ったりしました。

これは自分が韓国のことをよく知らなかったから、ということもありますが、そもそも自分が知覚している世界なんてたかが知れていて、実はこの世界は自分が五感で感じたり経験的に知っていること以外、何もわかってないんじゃないかと思います。

本当に日本海の先に中国はあるのでしょうか?本当に南半球は北半球と季節が逆なんでしょうか?本当に地球は丸いのでしょうか?

そんな馬鹿な、と思うかも知れませんが、自分が見て知ったもの以外は本当に確信を持ってそうだと言い切れるのか、実はわからないのではないかと思います。

もう少しスケールを狭めて現実的風なことを言ってみると、自分は漫画の持ち込みに行ったことで、自分には縁もゆかりもないと思っていた出版社が実は足を踏み入れることができる所で、編集者さんも自分と同じように苦悩して生きていることを知りました。

ということは、逆説的に、ゲーム業界も、音楽業界も、芸能界も、実は身近なのではないかと思います。我ながら、何を当たり前なことを、とも思いますし、一方で、そんな業界が自分にとって身近なわけがないと鼻で笑う自分もいます。

何事も自分の目と足で確かめなければわからない、と言いたいのもありますが、この世界のことを、わかったような気になったり、憶測するのはやめた方がいいんじゃないかな、と思うわけです。

もしかしたら、自分が知っている世界地図はそもそも間違っていて、日本海や太平洋の先には知らない国や場所があるかも知れません。自分が知っている歴史は間違っているかも知れません。

またスケールが大きくなりすぎたので、自分の話をしますが、だいぶ長いこと、自分は変わり者でダメな人間なんだ、と思っていました。なぜなら、発達障害グレーゾーンについての記事を読んだり動画を見ていると、自分の生い立ちと当てはまるところが多かったからです。だから自分はダメな人間だったんだ、と。つじつまが合った気がしました。

でも、漫画や作曲などの活動を続けていくうち、そうでもないことに気づき始めました。発達障害傾向がある人が活躍していることと符合したように感じたのもありますが、発達障害傾向がない人だって活躍しているわけで、ということは、発達特性は問題の本質ではない。

そうなると、物事に法則性なんてないんじゃないかと。自分がただ行動を起こすことで、自分に対して思っていた「こういう人はうまくいかない」というジンクスが吹き飛ばせるかも知れないわけです。

「漫画じゃないんだから」とは言いますが、漫画のような言動を現実世界で起こすことは可能です。何もかめはめ波を撃てと言っているわけではありません。あくまでも物理的に可能な範囲内です。例えば、食戟のソーマのようにルールの穴を見つけて、審査員をあっと言わせるような料理を作るということなら、現実に可能なんです。それができれば、自分が思っている法則性が崩れる可能性があります。

そんな行動を起こすこと自体がハードルが高いと思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、自分だって受け身でマニュアル人間で、お堅い人だと思われがちな人間です。行動を起こせるように自分を変えたのです。

漫画の持ち込みを1年で100回やったらどうなるのか、誰も試していないのでやりました。その結果、残念ながら、まだ担当さんは付いてませんが、コミュ力が鍛えられたり、編集者さんと顔見知りになったり、いろいろと得ることができました。これはあくまでも自分のケースで、他の方が同じことをやったら、また別の結果になると思います。

この世界のことなんて、わかっているようで、ほとんどわかってないわけです。荒唐無稽なことではなく、これが客観的事実です。

ありきたりな言葉にはなりますが、「やってみなければわからない」とか「常識を疑え」ということになります。

以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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