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きゅんだけ洋服

最近の、いぬうた市の、きゅん君は、
季節による被毛の抜け替えもあってか、
どうやらやたらと身体がかゆそうです。
それであんまり掻きすぎたのか、
皮膚に湿疹が出来たりして、ママはとても心配しています。
「ぐーだって、被毛さんは抜け替わるお季節よ。でも、ぐーは全然カイカイはないわ。カイカイがないのはいいけど、ここのところ、ママは、きゅんの面倒さんばっかりみてて、ぐー、つまらないー」
と、きゅん君に嫉妬する、ぐーちゃんです。
確かにこの何週間は、きゅん君をマメにシャンプーしたり、
薬をつけたり、きゅん君の代わりに優しく、
かゆいところを掻いてあげたりと、
ぐーちゃんが嫉妬するのも無理がないようです。
「それはしょうがないだろ。僕だって好んでカイカイになってる訳じゃないんだから。それにカイカイはとてもつらいんだぞ。だって寝れない程カイカイだったりするんだから」
と、いう発言を全然つらそうでなく、
むしろ得意げにする、きゅん君です。
あら、そんな、きゅん君、
何だか今日は色鮮やかだと思ったら、
何と服を着ているではありませんか。
とてもキレイなオレンジ色の服を。
「何だ、今気付いたの?そうだよ。とても僕に似合っているだろ。だってこの服もママがセレクトして、ママが着せてくれた服なんだもん」
と、やけに得意げなのは、
服を着ているからだったんですね。
「ちなみに、ぐーは着てないだろ。ということは僕だけなんだよ。僕だけ。ということはどうゆうことなんだろうね。ねえ、僕の隣で服を着てない、ぐーよ」
なんて、更に、ぐーちゃんを挑発する、
きゅん君でありました。
「ぐー、悔しいー!ママは、ぐーにお洋服を着て欲しくないのかしら?ぐー、お洋服を着るのはそんなに好きじゃないけど、ママが選んで、ママが着せてくれるんだったら、お話は別よ。また、きゅんが対して似合わない派手なお洋服を来て、ドヤ顔してるのが、とてもムカつくー!どう見たって、ぐーの方がお洋服似合うのにー!本当、悔しいし、ムカつくー!」
と、怒りで、のたうち回る、ぐーちゃんです。
それを見た、きゅん君、
「あら、そんなにバタバタして、もしかして、ぐーも身体がカイカイなのかい?果たしてその姿を見て、ママが心配してくれるかな?僕の時のように。これは見もの。見もの」
と、自分がママにいろいろと面倒みてもらっているのを、
いいことに、完全に、ぐーちゃんを下に見てますね。
でもママは、きゅん君と全く同じく、ぐーちゃんが、
大好きですから、そんなえこひいきをするハズがありません。
ほら、ママがやって来ましたよ。
そして、ぐーちゃんを見るなり、抱っこして、
優しく撫で始めたのです。
それは、ぐーちゃんの気持ちが落ち着くまで、
ずっと優しく撫でてくれました。
では何故、ママは、きゅん君に服を着せて、
ぐーちゃんには服を着せなかったというと、
きゅん君は、カイカイしても、
服越しに掻いた方がまだ傷つかない、という理由からで、
ぐーちゃんは暑がりだから、蒸れるといけないと思って、
服を着せなかった。
という、ママはふたりの1番のことを考えて、
それぞれの子たちに、それぞれのベストを、
行っているのでありました。

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