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何だか首が重たいなあ

今日も暑い暑い日中だった、いぬうた市です。
その名残りは今もあり、陽は暮れようとしているのに、
まだまだ暑いので、さて、夕方の散歩を行くにつけ、
最近、朝の散歩には欠かせないネッククーラーを、
この夕方の散歩でもつけることになった、
きゅん君と、ぐーちゃんです。
ママがふたりにそれをつけてくれて、
「今のまだ外は暑いからね。これはナイス判断だよ。ママ」
と、ママに感謝する、きゅん君です。
ぐーちゃんも、
「お首が冷たくて気持ちいい!これで、すっかり目が覚めてお散歩気分ね!」
とスイッチが入り、ネッククーラーは好評なようですが、
ここに本日休みだった飼い主が突如現れ、
ふたりの首に、更に何かをつけたのでありました。
「何だよ!ネッククーラーはいいけど、これ以上、首に何かをつけたら重くてしょうがないよ」
と、きゅん君は一転して怒りに燃え、ぐーちゃんも、
「ぐー、これじゃお首が重くて歩けないわ。せっかくママがネッククーラーさんつけてくれて、スッキリしたのに、これではテンションダダ下がりー」
と、飼い主の行動がふたりに大不評でした。
一体、飼い主は更に何をつけたのでありましょう。
それは通称ふたりがチカチカと呼んでいるモノで、
輪っか状で点滅して光るライトでした。
飼い主としては、今はまだ外に明るさがありますが、
帰る頃にはすっかり暗くなっていると予想して、
気を利かせて、チカチカをふたりにつけたのでした。
しかし、ただでさえ、通常の首輪も、
迷子札付き首輪もつけているのに、
それにネッククーラーと、ダメ押しのチカチカときて、
「いろんなモノが何か連なっている!僕の首はそろばんじゃないんだよ!」
と怒りながらも上手いことを言い、
「このままだと、どんどん、ぐーの首に何かがつけられていくわ。一体この先どれだけのモノを連なわさせられることやら。全く、ぐーの首はネックレスさんじゃないのよ」
と、ぐーちゃんは、自身の首をネックレスのヒモに、
例えたのですが、ネックレス自体が首につけるモノですから、
よく分からない例えになってしまいましたが、
何はどうあれ、嘆きます。
けれど文句を言っても飼い主には一向に伝わりません。
ママなどは面白がって、写真を撮ったりしています。
なので仕方がないので、そのまま散歩に出る、
ふたりです。
でも歩いている最中、お互いを見合うと、
何だかその姿が、可笑しくなってきて、
どうせだったら、もっとつけたい気持ちになってきた、
きゅん君と、ぐーちゃんでありました。
「あと、つけるんだったら、何がいいかなあ?」
と、きゅん君が言うと、ぐーちゃんが、
「ぐー、ビーフジャーキーさん、巻きたい!」
と、元気に答えて、
「それじゃ、食べたくて、よだれが出て大変だよ」
と、きゅん君、大ウケして、
「だから、ぐー、タオルも巻くー」
なんて、更に、ぐーちゃんがおどけて答えて、
夕方の街並みを、首をスースーチカチカさせながら、
ワッハッハー!と笑いながら歩く、
きゅん君と、ぐーちゃんなのでした。

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