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『機動戦士ガンダム THE ORIGIN Ⅱ 哀しみのアルテイシア』(オリジナルアニメシリーズ)

視聴環境:Amazon prime video

※多少ネタバレします。


【内容】
安彦良和によるファーストガンダムの番外編的な再映像化作品。
シャアとセーラの少年期から青年期を描いたシリーズ2作目。


【感想】
ガンダムは、モビルスーツによる戦闘シーンだけではなく、人間ドラマや政治劇としての楽しさもある作品なのだと改めて感じました。

安彦良和自体が、ランバラルとドズルが凄く好きなんだろうなあとつくづく感じました。
この作品のもう一人の主人公でもあるランバラルと、ドズルとの絡みとかは、凄く描きたかったんだろうなあと…
昭和味を感じる魅力あるおっさんキャラたちというのは、今のアニメ作品ではあまり観られなったんだなあということを感じたりしました。
最近よくあるタイプのホストぽいイケメンキャラは、別に悪い訳ではないのですが…
そういった面から考えてみると、名門出身で悪いことをするのも厭わない天才でイケメンのシャアを主人公としたこのシリーズは、今ぽい主人公だったりするんだなあと感じたりしました。
まあ、あくまでもファーストガンダムという正史があるので、敗れていくイケメン天才になりきれなかったという展開になってはいくのですが…
シャアが賢いだけでは、ちゃんと狂気を持った人間であるといった描写も入っているもの良いなあと…

まあ、今よくあるタイプの多元宇宙論という説明で量産されているようなアナザーストーリーとして作品を作るのなら、シャアが権力を掌握して政権を樹立するみたいなストーリーなんていうのもあってもいいんだろうなあと…
ファーストガンダムシリーズでは、そうした世界観とは違ったものだったりするので、なんとも言えないですが…これからの作品展開次第では、そんなものが出てきたりして…なんてことも考えたりしました。
このオリジンのシリーズでのキャラクターを掘り下げを観ていると、作品としての可能性を拡張した作品だったのだと改めて感じたりしました。

モビルスーツの試作機の戦闘シーンとか、ファーストガンダムファンにはたまらないものがあります。

それから映像を観ていて改めて感じたのですが…
安彦良和を初めこの時代の人たちは、政治劇的な絵作りとか、西部劇的な舞台設置とか、洋画的な教養を元にしているんだなあと…
ちょんと後の振りとなるエピソードも組み込まれていて、よくで来ているなあと…

※見出し画像は、生成AIで作成しました。

http://www.gundam-the-origin.net/world/02.html

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