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『生誕120年 安井仲治展』(東京ステーションギャラリー) 

【内容】
関西を拠点として活躍した写真家、安井仲治の回顧展。

【感想】
ものとしての写真プリントのものそのものとしての魅力、良い感じの質感や、豊かなモノクロの色調の魅力を感じることが出来ました。

発表当時評価された基準はそれ程ピンとこないものもありましたが、良いなあというものもありました。
1枚1枚、すごく丁寧に撮って現像しているのだなあということを感じながら観ていると、今のように気楽に大量に写真が撮れる時代とは違った感覚で撮っていた感じが伝わってきました。

写真展や写真集などで、見掛けたことのある写真などもあったりもしました。
中でも有名なのは、杉原千畝が逃亡させたユダヤ人の移民が日本に立ち寄った時に撮った写真で、この写真も良い写真だと感じました。


安井は、第二次世界大戦の敗戦を見ずに、1942年に亡くなってしまった写真家ですが、シュールレアリズムを始め、色んなタイプの写真に挑戦しており、様々なタイプの写真が展示されていました。

死後は、土門拳などの著名な写真家によって評価されたことで、世間的には知られる存在になったということでした。

こういう回顧展は、ほんの1〜2時間ほどで、そうした作家をまるっと概観できて、なかなか良いものだなあと、改めて感じることが出来ました。
https://artexhibition.jp/exhibitions/20240203-AEJ1844609/

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