見出し画像

「裏窓」(アルフレッド・ヒッチコック監督)

視聴環境:U-NEXT

【内容】
脚の怪我で動けなくなった売れっ子の写真家シェフ。
アルフレッド・ヒッチコックの代表作。

【感想】
サイレント映画が全ての映画の基本だという話をしていましたが、この「裏窓」を観ているとそうしたことがよく伝わってくる映画でした。
特にラストシーンの窓から見える住人の様子と
主人公の状態、その後にベットくつろぐ恋人というシーン…
サイレント映画的な発想で映画を作ることの意味を凄く感じられたりもしました。

覗き見趣味的な要素をテーマに、一本の名作映画にまとめあげる…
悪趣味な覗き見という面もありますが、よくよく考えてみると、映画を観ている人間だって同じだといことを、コミカルな脚本と、洒落たセリフの応酬、そしてサイレント映画的なわかりやすい手法で表現していると感じました。

グレース・ケリーとの熱烈で長いキスシーンで、事件の真相について語り合うとかと言ったお色気シーン…
主人公が足の怪我で動けない中でのハラハラドキドキのアクションシーン…
観客を如何に楽しませるのかをとても考えていると感じました。

ちなみに吹き替えで観たのですが、この頃の吹き替えも良い味出していて、とても良いですね。
以前、この頃の吹き替えをやっていた声優さんが、馴染みのない欧米の文化をよりわかりやすく伝えるために、意訳したり、アドリブを入れたり、表現を強調したりある種意味を変えたりしながら吹き替えしていたとの話を思い出したりしました。

https://eiga.com/amp/movie/5440/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?