このごろのおやつ【起率礼の花巻】
最近、ハマりすぎてひと月に3回通った飲み屋がある。
おやつの話じゃないのかって?
まぁいいから聞いてほしい。
こちら。
【立ち呑み中華 起率礼】
・自由が丘駅徒歩3分
・全席立ち飲み
・16:00〜23:00
学芸大学の人気立ち飲み屋【鉄砲玉】の2号店?とのことで、昨年末の開店当初から人気だそう。
最近有名なグルメエッセイストの方に紹介されてからはますます大人気の様子で、16時の開店に行ってもわりとすぐいっぱいになる、、
ように見えるのだが、立ち飲み屋の定員は客がどれだけギュッと詰められるかで決まる。
もう満員かな〜?と思ってからさらに5人以上は入ってしまった。みなさん収納上手。
メニューを見ると、絶妙に見慣れないメニュー達にオオッと思う。
まず、台湾茶のお茶割りが5種類ある。
台湾鉄観音、金木犀烏龍、白桃烏龍、茉莉花緑茶、ルビー紅茶、これらは8時間以上店内で抽出していると。
うれしいのが、アルコールなしでお茶としても頼めるところ。
シメってお茶で食べたいよね。
ちなみに金木犀烏龍(キンモクセイウーロン)は本当に金木犀そのままの香りと味がする。
春なのに金木犀を感じてしまって良いのかしら。
白桃烏龍はまだ飲んでないが、白桃そのままの香りなのだろうか。
次回要確認だ。
一杯目としてのお気に入りはこれ。
【白酒ソーダ割り(パイチュー)】
白酒(芋・穀物で作った中国の焼酎)は飲んだことがなかったが、ソーダ割りだとほんのり甘くて爽やかな香りが広がってうまい。
カットレモンを追加してもまた爽やかでうまい。
食事メニューは日によって数品変化がある。
他ではそう見ることのない【クラゲの頭パクチー酢味噌和え】が地味に常駐していてとっても嬉しい。
プニュコリ食感のクラゲもパクチーも大好き。
なんとなく惹かれるメニューを注文すると、この狭い立ち飲み屋で振る舞われるとは想像できないような本格中華が出てくるので驚く。
どれもひとクセ凝っていて、例えばこれ。
【ピータン×パクチー×ザーサイの白和え】
ピータンもザーサイもパクチーも、未だかつて白和えの具に抜擢されたことはないんじゃないだろうか。
異質極まりない組み合わせだが、えっ、うまい。
他の中華でヒリヒリした口をまろやかにクールダウンさせてくれる役としてもかなり良く、量もそこそこあって最高の箸休めになる。
そしてこちらが定番メニューらしい。
【名物 よだれ鶏】
うまいに決まっている。
こちらわりとすぐに提供され、冷たいのだが、肉もタレもちゃんとうまい。
かなり濃くて酸味のあるサラッとしたこのタレ、もう写真を見るだけでキュッとよだれが出るようになった。
提供時間×うまさの最大効率を叩き出している。
しかしこのタレ、食べ終わってもまぁまぁ残ってしまう。
このまま密かに舐めても十分つまみになるのだが、ここではそんな行儀の悪いことをする必要はない。
これを頼むのだ。
【花巻(ミルク蒸しパン)】
「ミルク蒸しパン」を頼んで目の前に現れたものがこれだ。
これは、、なんだ?
食べ物にしては、かわいすぎる。
一昔前に流行ったスクイーズのストラップを彷彿とさせるすべっすべのキメ肌。
想像の斜め上を行きすぎて、ファーストコンタクトで少し固まってしまった。
失礼して触れてみると蒸したてアツアツ、ふわふわ、そして裂いたところに顔を近づけるとほんのり甘い香りがする。
人目がなければゼロ距離でしばらく湯気を吸っていたいところた。
そのままで食べてもほんのり甘くふわふわのやさしい味がして美味しい。
こんな天使のような子を刺激的なタレで染めあげ、美味しく頂いた。
人間はひどい。
そんなわけでこのよだれ鶏×花巻はセットでの注文がマストだ。
タレを原液で接種したい人は鶏だけでも構わない。
ちなみにこの花巻を見た友人達から、これに似てる!という声がいくつか挙がった。
・ベイマックス
・やわらか戦車
・おしゅし
やはり食べ物ではないのだ。そしてかわいい。
ちなみに店内は [ ←こんな形のカウンターのみで、詰め詰めで15人くらい、、?お客さん次第ではもう少し入るかもしれない。
そして目の前のこれまた狭い調理場では、小柄な若い女性が一人でガチ中華鍋をガチで振るっていて衝撃。
その横では、むしろこちらが中華鍋を振っていそうな貫禄あるオニイサンがてきぱきと客と注文を捌いていた。
お客さんが入るたびに
「もう少し詰められますか!すみません!」
と声をかけられ、気づけばはじめの位置から5人分ほどジワジワと移動していた。
スタート地点に取り残されたコートを見て少しウケた。
普段一人飲みでは他のお客さんや店員さんとあまり積極的に交流しないタイプだが、これだけ詰め詰めの陽気な店内だと、ちょっと距離感がマヒしてくる。
隣にいたマダム二人組がパクチーが苦手だったらしく、「あらあ、これパクチーが乗ってる」とシュンとしていた。
そこでつい、ご迷惑でなければ、、と声をかけてパクチーを頂いてしまった。
たまには場の空気に飲まれるのも悪くない。
この日常とはちょっとズレた空間、味、匂い、人との距離が心地よい。
立ってるのつらいはずなのに。
立ち飲み、痩せちゃうんじゃないか?
3回目の来店となったとある日、あすけん女に「摂取カロリーが足りていないようです!」と言われ調子に乗った私は、しっかりシメまで頂いた。
【ハムユイ炒飯】
ハムユイというのは中国のくさやのようなもので、発酵した魚の干物?のよう。
なので肉のハムは入っていない。
チャーハンを作っているガチ中華ガールをウキウキで見ていると、何かを鍋に入れた瞬間、ジュオッと魚醤のような猛烈な香りが充満した。
魚醤を知らない人からすると異常事態かと思うような、あのクセのある香りだ。
この香りが充満している空間、なかなか立ち会えないので深呼吸する。
完成したハムユイ炒飯は香ばしく、あのクセの強さはかなり落ち着きイイ出汁として働いていた。
台湾鉄観音烏龍茶でスキッと〆だ。
最終的にこの日の摂取カロリーは目標値を約600 kcalほど上回り、あすけん女に「今日はちょっと食べすぎちゃいましたか?」と煽られる羽目になった。
結局、今日の話はおやつではなかった。ごめん。
タイトル統一したくてつい。
でも、花巻は温かくて柔らかくてほんのり甘くて白いのだから、おやつとして差し支えないだろう。
提供された場がたまたま酒場だっただけだ。
あの生地にごま餡とか入れたら幸せだな、、、
ところで、最後にもう一品だけ紹介させてほしい。
中華の鉄板、麻婆豆腐のご登場だ。
中華屋の麻婆豆腐、さすがにうまい。
ちゃんと辛く、ちゃんと痺れるが、辛い物が苦手な私でも気持ちよく食べれるほどの辛さでありがたい。
さて、ここからがみんなに伝えたいこと。
実はこの麻婆豆腐、プラス690円で白子を追加することができる。
麻婆豆腐に白子なんて!!
絶対に!!!うまい!!!
だが、これは元々シェアしてちょうどいいくらいのそこそこな量がある。
一人飲みでこれをやると、キャパ的に他のメニューがあまり頼めなくなる可能性が高い。
そして、先日ツイッターで好きな食べ物について聞きまくった結果、私の周りでは麻婆豆腐が好きな人が多いことが判明した。
わかるね。
誰か一緒に行こう。
3人編成が好ましいです。
対戦よろしくお願い致します。
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