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取り壊す、ではなく活用できる場所へ

東京都江東区北砂にある「砂銀ビル」を運営されている判治さん。
50年の歴史を持つこのビルを、取り壊すではなく活用するという選択をされ、現在この場所での出店者や利用者を募集されています。

「もともとは僕の父が経営している会社で、ウィークリーマンションを運営していて、僕はその手伝いをしていました。ただ、2年前くらいにウィークリーマンションの運営をやめることになり、その後、色々あって僕が父の会社を継ぐことになったんです。
その時、僕はすでに群馬の方に移住していたので、遠方でもできる範囲でこの砂銀ビルの運営をと考えた時、この場所を使ってもらうのがいいと考えたんですよね。」

元々、判治さんも奥様も撮影関係の仕事をされていたこともあり、
現在は土間らの撮影に使われることが多いとのこと。また、不定期でビルのすぐ脇にある駐車場スペースにて「砂銀青空市」も開催されています。


今回、取材した際に、ちょうどこの場所を利用してお店を出したいという女性の方もご紹介していただきました。
女性のお名前は青山さん。
子育ても落ち着いて、念願だったわたあめ屋さんを始めたいとのことで、判治さんに連絡を取ってみたそうです。
後日、出店時に取材にいきましたが、色とりどりのおしゃれなわたあめは、子どもたちを笑顔にさせ、
通りすがりの人たちさえも、ほっこりとした気持ちにさせておられました。


取り壊しをやめて、誰かに活用してもらいたい。
そういった判治さんの判断は、こうやって少しずつ利用者、そのお客さん、そして街の雰囲気さえも変えていくきっかけになっています。

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