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【メガバンク考察】物価防衛だ!賃金UPの幻とは?

今年の春闘は相次ぐ歴史的賃上げで盛り上がっているが、一方でこれまで全く物価があがらなかった日本において、歴史的に物価が上昇していることも周知の事実。

5000円ベースアップ、5%ベースアップ等、これまでの日本企業では考えられないような水準の賃上げ記事が踊っているが、それでもここ最近の物価上昇をカバーできるものではないだろう。重要なのは賃上げ率から物価上昇率を差し引いた、実質賃金上昇率がどの程度なのか、ということだろう。

前職のメガバンクにおいてもかつてない賃上げが敢行されるらしいが、上記、実質賃金上昇率、という観点からは賃上げなどあってないようなものらしい。

更に言えば、企業年金、社宅補助等の福利厚生など、給与以外の経済条件が着々と悪化しており、実質賃金上昇率は完全にマイナスというのが実態。頭の良い人達が考える割には本当にいつも子供だまし過ぎてもあきれてしまう。

追い打ちをかけるように欧米における銀行破綻。このような事故があるから成長率の乏しい日本企業はベースアップをやりたくない。固定費の増加は簡単に減らすことができない。事故に対応できない。

目先の給与が増えたとぬか喜びしている人達よいるようだが、上記のようなことをよく考えた方がいい。本質的に会社の収益率が改善しているわけではない。にも関わらずの賃上げは、自らの首を締めているに等しい。

それでも会社にすがらなければ生きていけないなんて、それのどこに安定性があるのだろう??2023年、歴史的な賃上げは、まさに幻のごとしだ。

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