外資系企業の定義から働くメリット・デメリットなどをわかりやすく解説!
このnoteでは外資系企業に転職を希望している人に向け
・外資系企業の定義ってあるの?
・日本にある外資系企業の特徴
・外資系企業で働くことのメリット・デメリット
を解説していきます。
※すべての外資系企業が今回ご紹介した特徴に当てはまる、ということではありません。
外資系企業は明確に定義されていない
そもそも外資系企業とはどのような企業なのでしょうか?
外資系企業は日本の法律では定義されていません。
日本で外資系企業と呼ぶときは、下記の4種類の企業を指すことが多いです。
「日本企業と外国企業が共同出資して設立した会社」
「外国企業が日本企業を買収してできた会社」
「外国企業の日本支社・支店」
「外国企業が日本に設立した子会社」
「外国の企業や投資家が資本参加している企業」は外資系企業という感じです。
日本にある外資系企業の特徴
日本にある外資系企業には、3つの特徴があります。
特徴1:ヨーロッパ系企業が多い
特徴2:8割が非製造業
特徴3:東京に集中している
【特徴1 ヨーロッパ系企業が多い】
日本にある外資系企業の内、ヨーロッパ系の企業が半数近くを占めています。一口に外資系企業と言っても、本社の所在国によって企業カルチャーが異なります。
本社がどこにあるのかチェックするのは大切です。
【特徴2 8割が非製造業】
日本にある外資系企業の内、製造業は少なく、全体の約2割を占めるにとどまっています。
残り8割が非製造業で、卸売業、サービス業、情報通信業、金融・保険業などの企業があります。
【特徴3 東京に集中している】
日本にある外資系企業の約7割が東京にあります。関東地方まで含めると全体の8割に達します。
首都圏に住んでいないと、外資系企業で働くチャンスはあまりないかもしれません。
外資系企業の求人募集に関する特徴
日本にある外資系企業は、日本または日本を含むアジア地域をビジネスのターゲットにしています。
なので、求人は営業職やマーケティング職がメインなのが、特徴の一つです。
またこれは日本にある外資系企業と言うよりは、外資系企業全般の特徴になりますが、スペシャリストの採用が基本です。
最近よく「ジョブ型雇用」「メンバーシップ型雇用」という言葉を耳にしますが、日本企業の雇用形態が「メンバーシップ型」、外資系企業の雇用形態が「ジョブ型」に当てはまるとざっくり考えて良いでしょう。
「ジョブ型雇用」の場合、各社員の職務は「ジョブ・ディスクリプション(職務記述書)」で明確化されています。
なので、求人を募集するときは「xxの職歴と実績がある人」というスペシャリストの募集になるのが普通です。
ここが、各社員の職務があまり明確になっていない「メンバーシップ型雇用」の日本企業による求人募集と異なる特徴です。
外資系企業で働く4つのメリット
ここでは外資系企業で働く以下4つのメリットを紹介します。
・男性・女性という性別よりも実力重視
・スピーディーなキャリアアップが可能
・仕事の実績が高年俸に結びつきやすい
・「仕事は仕事」「プライベートはプライベート」
【男性・女性という性別よりも実力重視】
外資系企業では、実力や仕事の実績が重視されて、基本的に昇進に男女差別がありません。
仕事の成果で評価されるので、女性は日本企業と比較すると外資系企業の方が活躍できるチャンスが多いです。
「ガラスの天井」は無いか、あっても日本企業のそれよりも遥か高い位置に設置されていることが多いです。
【スピーディーなキャリアアップが可能】
これはアメリカ系の外資企業で多く見られる傾向ですが、若くても仕事でどんどんと実績を積み上げてキャリアアップをしていくことが可能です。
外資系企業は意思決定のスピードが早いので、若い社員でもそれに応じて早いペースで仕事を進めることがでるからです。
【仕事の実績が高年俸に結びつきやすい】
外資系企業では、ジョブ・ディスクリプションで定められている仕事ができたかどうかで社員は評価されます。
なので、仕事で実績が給与のアップに直接結びつきます。
【「仕事は仕事」「プライベートはプライベート」】
外資系企業でも、自分の仕事のために残業したり、休日返上して働く人はいます。
でも、他人の仕事を手伝っても評価されないので、自分の仕事が終わっているのに、周りの人が残業しているから手伝ったりすることはほとんどありません。
自分の仕事が終われば残りの時間はプライベートの時間と考えるのが一般的です。
外資系企業で働く4つのデメリット
メリットだけを見ると日本企業よりかなり魅力的に見える外資系企業ですが、もちろんデメリットもあります。
・実力主義なので年俸が上がらない可能性もある
・日本撤退の可能性あり
・所属部署がリストラされてなくなることも
・日本企業のような手厚い研修制度が無い
【実力主義なので年俸が上がらない可能性もある】
仕事の実績が高年俸に結びつきやすいのが外資系企業で働くメリットですが、その逆になる可能性も勿論あります。
「年俸に相応しい実績を出していない」と評価されてしまうと、年俸が増えないどころか、言及される可能性もあります。
【日本撤退の可能性あり】
外資系企業は会社ごと日本撤退の可能性があります。
日本支社や日本法人の採算が思わしくない、と本社が判断するとあっという間に撤退します。
【所属部署がリストラされてなくなることも】
会社ごと撤退にならなくても、実績を出せない部署ごと全部リストラされることがあります。
日本企業のようにとりあえず閑職へ追いやって自分から辞めてくれるのを待つなんてことはまずありません。
スパッと退職金をもらって、次の仕事を探すことになります。
【日本企業のような手厚い研修制度が無い】
これは個々の外資系企業によって異なりますが、一般的に研修制度が日本企業のように手厚くありません。
日本企業では新卒採用した社員を「生え抜きの人材」として育てていくために各種研修が用意されています。
外資系企業は採用の時点で「即戦力」として「この分野はその人に聞けばなんでも知っている」レベルのスペシャリストを採用します。
即戦力として採用した人に、育てるのを目的とした日本的な研修制度は馴染まないということです。
外資系企業で働きたいと思ったら
外資系企業で働きたいと思ったら、メリットとデメリット両方をよく検討してみてください。
働き始めてから「こんなはずではなかった」と後悔しないために、まずは外資系企業の特徴やメリット・デメリットをきっちり把握しましょう。
※すべての外資系企業が今回ご紹介した特徴に当てはまる、ということではありません。
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