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年齢にはそれなりの付加価値が求められる

お疲れさまです!

本日はいつもの採用情報ではなく、採用側からの観点でのお話です。

求人情報を見ていると、経験者を優遇というように明らかに記載のあるもの、逆に継続したキャリア形成のために若手(例えば30歳未満)優遇というようなものがありますね。

自分も様々な学校で模擬授業をしてきましたし、たくさんの先生方に見ていただきました。

そのたびにアドバイスもいただいていて、実は採用試験は受けるだけでもかなり経験になるのではないかと思っています。

最近思うのは、年齢に見合った経験というのが付加価値としてどれくらい加味されているのか、ということ。

当然、教員としての経験が長くなってくるほど、自分のスタイルも固まってきます。

そして、黒板に向かってしゃべらないとか、生徒に目線を配るとか、声の調子とか、図の大きさや正確さなどのスキルも向上していきます。

しかし、上に挙げたようなスキルは、「教員経験が長くなれば勝手に上達するタイプのスキル」だと思います。

年齢が上、経験がある人はこれができて当たり前。

上記のことを若手ができていると、場合によっては加点対象になることもあると思います。

逆に経験者ができていても、あまり加点要素にはならないのかなと感じます。

できていない場合で考えると、若手の場合はしょうがないかな、で済むかもしれませんが、経験者の場合は間違いなく減点対象でしょう(あんまりそんな人はいないと思いますが)。

じゃあ、どこで経験者は絶対的な差をつけるのかといったら、やはり授業力(授業の内容という意味で)以外にありません。

絶対的に知識が豊富、その知識を授業に活かす術を知っている、タイムリーな時事ネタの探し方が上手い、実技の指導や教材が独特、実験の種類が豊富、など様々あると思います。

最近感じているのは、自分が過去に採用試験を受けた学校で、当時の年齢や経験と、その学校の先生に見ていただいた授業はバランスが取れていたのかということ。

これは、自分が採用担当に回ることになって、よりハッキリと意識するようになったことでもあります。

同じようないい模擬授業を若手の応募者と経験者の応募者がした場合、その他の付加価値がなければ若手のほうを採用するよな、と思います。

やはり、同じレベルの授業をする人なら採用する側は伸びしろがある方を選ぶと思います。

もちろん、学校の事情として、教務に長けている人が欲しいとか、部活の顧問で指導者がいないところにちょうど収まりそう、というようなことはあると思いますが。

しかしそんな内部事情はやはりわからないのです。

基本的に、私学の一番のウリ(言い方は悪いけれども商品でもいい)はやはり先生の質の高い授業だったりします(本来そうあるべきとも言われますけれど)。

そこにどれだけの付加価値があるのか。

教員になってからもどれだけ勉強を続けているのか、自分の引き出しの中にモノ(知識や技術)をしまおうとしているのか、しまっているのか、大切だと思います。

本当に採用が上手な学校は、そういうところも敏感に感じ取っているような気がします。

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