【作曲家必見!】僕が使っているピアノ音源徹底比較!
こんにちは。
作曲家の天休です。
今日は「僕が使っているピアノ音源徹底比較」というテーマでお話させていただきたいと思います。
以前、「作曲家を目指すなら持っておきたい音源4選」という動画の中で、ピアノ音源についても触れさせていただきました。
もしまだご覧になっていない方は、そちらもご覧いただけると嬉しいです。
ピアノ音源もいろんな会社から数多く出ています。
僕も今までかなりのピアノ音源を買ってきました。
そして今、僕は「Ivory II」と「Production Grand2」という2つの音源に落ち着きました。
なぜ、この2つの音源に落ち着いたのか、僕が使ってきたピアノ音源の歴史を振り返りながらご紹介させていただきたいと思います。
それではいってみましょう!
1.Alicia Keys
僕が初めて手に入れたちゃんとしたピアノ音源はこの「Alicia Keys」でした。
Alicia Keysは、Native Instrumentsから発売された「Alicia Keys」という有名なアメリカのシンガーソングライターの音を再現したピアノ音源です。
これは、ピアノ音源を買おうと思って買ったわけではなく、KOMPLETEというバンドルの中にたまたま入っていたものです。
なので、最初のうちはとりあえず使っていた感じなのですが、実はかなり良い音源です。
昔、CMでピアノソロの曲を納品する際、このAlicia KeysとIvory IIの2バージョンでご提案させていただいたことがありました。
そのとき選ばれたのはAlicia Keysだったのです。
それほど、ハマるときにはハマる音源です。
特徴としてはクセのないクリーンな音色です。
ピアノソロでもイケますが、ポップス系の曲との相性は抜群だと思います。
逆にオーケストラ系の曲にはあんまりハマらないかもしれません。
価格は¥13,400ですが、単品で買うよりはバンドルで購入した方がお得なのでオススメです!
音源を使うにはKONTAKT PLAYERが必要になりますのでご注意ください!
2.Quantum Leap Symphonic Orchestra
僕の動画で何回紹介したか分かりませんが、EAST WESTのQuantum Leap Symphonic Orchestraにもピアノ音源が入っています。
これもピアノ音源を求めて買ったというより、オーケストラ音源を買ったらついてきたという感じです。
ちなみに、場所がめちゃくちゃ分かりづらいです。
何故かパーカッション→ウッド→Steinway Bというフォルダーに入っています。
これは専らオーケストラ用のピアノ音源かなと思います。
Alicia Keysよりも落ち着いた音色で、豊かな感じの響きです。
なので、オーケストラにはよく馴染みますが、ポップスには不向きかなと思います。
なにより、Plutinumバージョンを持っていないとリバーブ感が調整できないので、ポップスで使うにはリバーブがかかりすぎてしまいます。
ということもあって、一応持っていましたが、あんまり使わなかった音源です。
3.Virtual Grand Piano2
これ知ってる人いるのかな?笑
Art Vistaという会社が出しているピアノ音源です。
今はVirtual Grand Piano3が出ているようですが、僕が持っているは2です。
これは僕が初めて買ったピアノ専用の音源になります。
Art Vistaという会社はジャズ系の音源を出しているので、どちらかというとジャズピアノの音源です。
しかし、意外と合わせやすく、しばらく僕のメインのピアノ音源でした。
幾つかプリセットが入っていて、音色が選べるのが良いポイントです。
なので、ポップスにも、オーケストラにも馴染ませることができます。
そして、意外と値段が安いのも買う決め手でした。
本家サイトから買うと99$なのですが、僕は確かセール時に80$ぐらいで買った気がします。
ただ、やはり弱点もあり、ピアノソロのときはちょっと響きが貧弱かな、と思いました。
値段が全然違いますが、この後ご紹介するIvory IIの方が圧倒的に響きが良いです。
ピアノソロを書く予定がなく、とりあえずちょっとだけ良い音源が欲しい方にはオススメかもしれません!
KONTAKTのフルバージョンが必要になりますので、ご購入される際はご注意ください!
4.Ivory II
ピアノ音源の王道、Ivory IIです。
これは、僕がプロの現場で働くことになったときにはじめて買った音源です。
ピアノ音源でどれを買うか迷ったら、絶対にこれを買った方が良いです!
値段は高いですが、やはりクオリティが全然違います。
その最大の特徴は合わせやすさです。
ピアノソロはもちろん、ポップスにも、オーケストラにも合わせやすいです。
高音も低音もクセなく均一に鳴ってくれるのも使いやすいポイントです。
Ivory IIはいくつか種類が出ていますが、こだわりが無ければGrand Pianosを買うのが良いと思います。
Ivory II American Concert DやIvory II Italian Grandは良い音色ではあるのですが、やはり少し音色にクセがあります。
Grand Pianosが最もクセがないので、様々なジャンルに合わせることができ、オススメです。
これを買って以降は、ずっとこの音源しか使っていませんでした。
ただ、やはり少し不満もありました。
合わせやすいように加工されている音色だからこそ、ここぞというときのリアルさに欠けるなぁと感じることがあったのです。
もちろん全然気にならないレベルなのですが、ピアノ音源に求めるレベルが高くなればなるほど、そういった細かいところが気になってしまうのです。
なので、この後ご紹介する音源はかなーりマニア向けです……!!
5.Production Grand2
Ivory IIの不満を解消するべく購入したのがProduction Voicesという会社から出ている「Production Grand2」です。
これはピアノ音源だけで400GBを越えているという、ちょっと意味の分からない音源です笑
ちなみにQuantum Leap Symphonic OrchestraのGoldバージョンの容量が33GBです。
その辺のオーケストラ音源よりも、このピアノ単体の音源の方がはるかに容量があります笑
なので、音がめっちゃくちゃリアルです!
本当に本物のピアノを弾いているのと変わらないレベルだと思います。
マイクポジションが8個もあるので、かなり音の調整が可能です。
ただし、めちゃくちゃ重いです!笑
そりゃ400GBもあれば当然ですね……。
そして、音がリアルすぎるので、かなりミックスが難しいです。
なので、僕はIvory IIをメインで使い、ソロピアノやジャズなどのピアノのリアルさが求められる曲だけ「Production Grand2」を使っています。
ちなみに、僕は持っていないのですが、昔Vienna Instrumentsの「VIENNA IMPERIAL」というピアノ音源も触ったことがあります。
「VIENNA IMPERIAL」も「Production Grand2」のようなリアル系のサウンドだったので、そちらを比較してみても良いかも知れません!
6.Keyscape
これはちょっとオマケです。
KeyscapeはOmnisphereやTrilianといった超名作音源をリリースしているSpectrasonicsが発売した鍵盤楽器の総合音源です。
ピアノはもちろん、エレピやウーリッツァーなども入っています。
別にピアノ音源を買うのが目的ではなく、Omnisphere製品だから買ったというのが大きいのですが、Keyscapeのピアノはかなり使いづらいです……!
最もシンプルなYAMAHAのC7の音源ですら、かなりロックなサウンドになっています。
音がハキハキしているのは良いのですが、そのおかげでピアノソロやオーケストラには不向きです。
ポップスでも、ロック以外の可愛い系の曲などにも合わせづらいです。
なので、ピアノ音源を買うという意味では、このKeyscapeは避けた方が良いかも知れません。
もちろん、それ以外の鍵盤系の特殊な音色は結構使うので、そういうのを求めている方にオススメの音源感と思います。
おわりに
いかがだったでしょうか?
今日は「僕が使っているピアノ音源徹底比較」というテーマでお話させていただきました。
僕は最終的に「Ivory II」と「Production Grand2」に落ち着きましたが、人によって正解は違うと思います。
今回の動画を参考にしていただいて、自分に合ったピアノ音源を選んでみてください!
最後までお読みいただきありがとうございました!
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それでは、最後までお付き合いいただきありがとうございました!
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