この記事はロジカルシンキング習得に立ちはだかる4つの壁と乗り越えかたをご紹介します。
そもそもロジカルシンキングって何?
いきなり難しい質問ですね。一般的に共通の定義がないので、以下は私なりの定義です。(これも随時更新しています)
ロジカルシンキング=論理的思考。論理=筋道の立った、最適解を導きだそうとする思考の試み。
ロジカルシンキングの本を読むと、ロジックツリー、ピラミッドストラクチャ、MECEなどツールや考え方が乗っていますが、それらを使ってもこれから述べる4つの壁を乗り越えられないと、筋道立てて考え、最適解を導きだすことはできません。
4つの壁の正体
4つの壁は、①因果の壁、②言葉の壁、③質問の壁、④概念の壁、です。これから順番に説明をしていきます。
①因果の壁
論理=筋道を立てるには「原因と結果の関係」つまり「因果関係」を捉える必要があります。しかし「すごく走った(原因)から痩せた(結果)」のような曖昧な因果関係を鵜呑みにしてしまうことが多いです。この因果関係を適切に捉えるためにも、②言葉の壁、③質問の壁、を越えていく必要があります。
②言葉の壁
「すごく走った」ってどういうこと?速く走ったのか、長く走ったのか、曖昧な表現を具体化していかないと「何も語っていない=考えていない」に等しい。曖昧なだけでなく、言葉の誤用も多いので注意が必要。日頃から具体化する、言葉の意味に疑問を持つ(調べる)という習慣をつけると良いです。
③質問の壁
それは「どういうこと?」。やせたのは「なぜ?」。「本当に?他に理由はないの?」。など問うべき質問を問うべきタイミングで問わなくては、改善されていかない。ここには質問の経験値が必要。日頃から質問する、論点を把握しようと心掛けることが必要です。
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④概念の壁
因果関係を紐解けたとしても、端的に言語化しないと使いずらいし、説明もしにくい。そこで「つまり〇〇ですね」と概念化できると良い。※概念とは抽象化(大事な部分を抜きだし)・普遍化(広くいきわたるように)して意味づけられたもの。「つまり〇〇ですね」とか「一言で言うと〇〇です」という習慣をつけることをオススメします。
断崖絶壁の先にある景色
4つの壁を乗り越えるには、人によっては何年も掛かるかもしれません。それでもその先にある景色は今まで見たことのない景色でしょう。
ヒトの人生とは「考えること」だと思います。良く考えることが、良い人生につながる。ロジカルシンキングを習得し、より豊かな人生を送って頂けることを願っています。
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