Quadratic Votingの可能性
こんにちは!tenpapaです!
今回はQuadratic Voting(日本語訳するなら、二次関数的な投票方法)に関して最近自分で調べる機会が増えてきたので、学んだことのまとめとしてnoteにまとめようと思います(あれ?日本語おかしい?w)。
ちなみに、Quadratic Voting以外にも多様な投票方法があり、下記の記事にまとめていますので、興味のある方はチェックしてみてください!
Quadratic Votingとは?
上記の記事でも解説していますが、改めてChatGPT4に「Quadratic Votingを高校生でも分かるように解説して下さい」と質問した内容を引用しておきます。
いかがでしょうか?
Quadratic Votingでは、解説でもあったように1票と投じるには1ポイントですが、2票目以降はポイントが2乗分必要になる点が既存の投票システムと異なります。
Quadratic Votingの良さ
Quadratic Votingの概要が理解できたところで、Quadratic Votingの良さ(メリット)を解説していきます。
折角なので、ChatGPT4に続きでメリットを聞いてみます。
上記の3つのうち、個人的には3は「そうかな?」と思うのですが、1と2はその通りだな〜と感じます。
1は「1人1票」のシステムでは、自分のこだわりを表現できませんでしたが、Quadratic Votingを利用する事でそれを表現することが可能になります。
ただ、こだわりを表現できるようにするだけなら、「1人1票」ではなく「1人100票」にすれば良いだけのこと。そこで2つ目のメリットである多様性が出てきます。
僕はこの2がQuadratic Votingの真骨頂だな〜と思っています。Twitterでも書いたのですが、与えられたポイントを使い切るために他の選択肢に投票する必要があるというのは仕組みとして秀逸です。
Quadratic Votingでは乗数のポイントは付与しないようにしています。例えば25ポイントとか、100ポイントとかです。理由は乗数のポイントを提供するとすべてのポイントを1つの選択肢に投票できてしまうからです。
よくあるのは99ポイントを付与するのですが、これをすることで81ポイントで9票分は1つの選択肢に投票できても、残りの18ポイントは他の選択肢に投票する必要があるのです(投票しないという選択肢をアリにするか?は議論の余地ありですが、私は多様性という目的からは投票しないは✗にすべき派です)。
すると、強制的に多様性を生み出すことができるのです。この強制的に多様性を生み出すことが良いのか悪いのか?という議論はありそうですが、多様性を生み出す仕組みにすることで、他の選択肢を検討するという行為が大切だと思っているので、個人的には強制的な仕組みには賛成です。
Quadratic Votingの運用事例
Quadratic Votingの運用事例で最も身近?なのは、台湾のハッカソンです。
ハッカソンの詳細は日本語で仕組みを解説してくれている記事があるので、こちらに譲りますが、国のオフィシャルなハッカソンで新しい仕組みを導入しているというのは面白いですよね!(そもそもハッカソンを国で行うっていうのが先進的ですよね!※日本でもマイナンバーのハッカソンとか始めているのでキャッチアップしてますが)
一応、下記には記事の中のハッカソンの箇所を引用しておきます。
ちなみに、このハッカソン。日本からも応募できる(台湾国籍の方がチームに必要ですが)ので、気になる方は応募してみて下さい。
また、オードリータン氏の台湾の民主主義に関する詳細は下記のポッドキャストで聞けます(英語)ので、興味があればぜひ!
Quadratic Votingの可能性
Quadratic Votingの可能性を考えるようになったのは、現行の投票制度への限界を感じたからです。
「1人1票」は、どうしたって人口が多い年齢層が勝ってしまう構造になっていて、ほんとうの意味での平等な民意を吸い上げることが難しいです。
また株式会社などでの株数=投票力にすると金があるやつが全てを握るという事で多様な意見を反映される事が難しいです。
その中でQuadratic Votingは新たな可能性を見せてくれるのだと思います。僕はQuadratic Votingを現行の選挙制度に適用する論文?レポート?を千葉工大のweb3概論の授業で提出する予定(noteに公開しました!)なのですが、仕組みを考えているとワクワクしてきます。
とはいえ、先ほどの政治の選挙制度のことも、株式会社での投票制度のことも、ゴールが変わらないことには制度は変わらないと思います。
株式会社の例で言えば、株式会社は誰のものか?という問には「株主のもの」が理論的には正しい訳で、「最も株を持っている人が最もリスクを背負っている訳なので発言権は最も強くなるべき」というのは間違っていません。
となれば、その前提で立つ時、Quadratic Votingを導入する意味・意義は薄れてきてしまいます。
オードリータン氏の事例も多様な意見を反映させるというゴールの下だったので、機能していると考えられます。
最後に
コミュニティの生成とトークン発行が非常に簡単に(それでも一般人には難しい)出来るようになったおかげで、トークンを利用した投票が色々と実験できるようになりました。
それ自体が素晴らしい事で、実験を繰り返していって時代に合った最適な投票制度が見つかっていくのだと思います。
私も折角であれば、現在のコミュニティで様々な投票制度を試してみて、トンカチしながら実験を繰り返していきたいです。
web3は楽しい!ので、ぜひ皆さんも飛び込んでみてはいかがでしょうか?
最後に、X(Twitter)のフォローと、もしよければ「Amazonのほしいものリスト」でのサポートをお願いします!
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