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シーズン初戦の前日に、、、

⑥いよいよスピード練習へ

 これまでの冬季練習はおおむね順調に進んできて、これまで嫌いでなかなか継続して取り組むことができなかった補強(筋トレ)にも1月から週に3回程度の頻度で行うことができた。
 僕の住んでいる北海道・十勝地方では4月下旬から記録会が4回続いていくのであるが、その初戦(長距離記録会)を4/17に迎えるにあたって、さすがにこの状態では心もとない。全くと言っていいほど「スピード練習」ができていない。
 5000mを走る脚づくりは充分にできている、高校生に比べれば十二分というくらいできている自信はあるのだが、「脚づくりが十分」=「5000mの記録が良い」とはならない。これまではどちらかというと、フルマラソンに参戦するにあたってのスピード練習としてトラックレースを活用してきたところがある。しかし、今年は春先のロードレースが見込めない中、また、秋口になってもどうなるかという中で、フルマラソンに向けたトレーニングを継続していくのはモチベーション的に正直言って難しい。そんな中、春先はあくまでもトラックレースに向けてということでスピード練習を開始した。

⑦スピード練習への移行は?

 スピード練習を開始していくにあたって、大きく2つの考え方があるのではないかと思う。
 A.スピードを抑えめにしながら、徐々に量を落として質を高めていく
 B.短い距離で本数は少なくてもよいから、まずはキレのある動きを作る
 
僕は時と場合によってこの2つを使い分けるのであるが、冬季練習からのシーズン移行期には絶対的にAを用いる。
 逆に例年のように、冬季練習から春のトラックシーズンを経て5月中下旬の洞爺湖マラソンでフルマラソンに出場し、再度6~7月のトラックレースに向かう場合はBのような形でスピード練習を行い、体のキレを求めていく。
 移行期にAのような方法でスピード練習に取り組んでいく理由は、①故障のリスクを避けたい、②キレが欲しいわけではなくスピード持久力を少しずつ強化していきたい、という2点である。わかりやすい例えかどうかはわからないが、家に例えると
 冬季練習=土台づくり=家の基礎工事
 移行期=スピード持久力の強化=家の棟上げ(壁や屋根づくり)
 シーズン中のスピード練習=不足している部分の強化、長所の強化=家の内装
 こんな感じだろうか?家と違うところは陸上競技においては1年サイクルでこの作業を行っていく必要があるし、1年の中でも2サイクルくらいでこの作業を行うこともあると思う。

 こういった考えのもとで、4/3の12000mPR(LT走)以降は、こんな感じで進んでいく。
 4/10 朝練(オールウェザートラック)
 ①W-up4000m(3'45"-3'47"-3'39"-3'38")※:シューズ:リアクトフライニット
 ②1000m×5本(r=200mjog)※シューズ:ペガサスターボ2
  3'16"4-71-3'15"7-75"-3'13"3-78-3'16"0-79"-3'13"0-81"
 ③C-down 20分jog
 4/11 朝練(河川敷クロカンコース)
 ①20kmjog(90'23" Ave4'31"/km)
 ②流し150m×3本
 4/16 朝練(土400mグラウンド)
 ①W-up 20分jog
 ②流し150m×2本
 ③1000m×1本 3'14"2(76"9-78"2-39"0)※シューズ:アディゼロ
 ④流し150m×1本

 ペース走やLT走で少しずつペースは上がってきているので、まずは5000mを想定して1000m×5本を実施。1000m×5本は5000mの記録とかなり相関関係の高いメニューであり、シーズン中にもよく行うメニューではあるが、今回はペース(スピード)を上げきることなくイーブンペースで出来るメニューとして移行期の最初の練習として実施。また、1000m×5本をしておくことで精神的にも余裕をもって5000mを迎えることができる。
 基本的には、間200mjogを60秒でつなぎ5本できれば、その合計タイムは5000mのタイムに極めて近いと思っている。今回で言えば、4/17の想定タイムは16分13秒ということになるのだが、、、
 次回以降にコーナーを設けようと思うのだが、「①いつ」、「②どこで」練習をするかによって、そのタイムの評価は異なってくるというのが持論だ。今回のインターバルトレーニングについては、オールウェザートラックとはいえ、朝食前の早朝に、まだ肌寒い4月の朝6時からのトレーニングということもあって、「①いつ」さえ変われば、あと5秒は良くなるだろうという思いをもって、練習の結果には満足していないものの、最低限はクリアできたと思い練習を終えた。
 また、前日刺激の1000mについては、早朝に土400mトラックで実施したのであるが、思いがけず3分14秒もかかってしまった。「①いつ」、「②どこで」ということで考えると、最悪のコンディションともいえる状況ではあったので、タイムを額面どおりに受け入れる必要はないのであるが、それを差し引いたとしても、自分の感覚との違いが大きくでてしまったトレーニングとなった。
 練習環境は悪いが、感覚としては多少突っ込んだ感覚で入った最初の200mで37秒。これはちょっとマズいなと一気に雲行きが怪しくなってしまった。そして、前日に急遽厚底シューズ問題に頭を悩ませる羽目になる。

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