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シーズン序盤戦を振り返って③

⑤もう一つどうしてもやりたかった練習

 30km走のほかにもうひとつシーズンに入る前にやりたかった練習がある
 12000mペース走(LT走的)である
 地元・十勝の高校生の強化コーチを数年務めていて、冬季練習を見ることが僕は特に多い。これまでは月に1~2回の頻度で冬季に強化練習会を行っていたのだが、コロナの影響を受けて2019-2020の後半、2020-2021は全く行うことができなかった。
 2019-2020の冬季練習シーズンは、5000mで14分台を出しそうな選手が2~3人いて、その選手の冬季練習の仕上げとしてやりたかったのがこの練習である。逆にいうと(ちょっと大げさであるが)、この練習(12000mLT走)をできるように逆算して、すべての冬季練習を組み立てていきたいと考えていたくらいである。
 僕は高校の指導者ではないし、継続的に高校生をしっかりと指導した経験はほぼ無く、合宿やポイントで指導に携わったり、地域陸協の強化コーチで携わるくらいなので、根拠もしっかりとはないのであるが、
 5000mを14分台で走るための一つの目安として冬季練習の仕上期の3月中旬~下旬頃に12000mを3分20秒/kmペースで行えることが1つと考えている。これは練習でなければあまりこのタイムに意味がなく、試合で3分20秒ペースで10kmいけたでは全然物足りない。あくまで練習でできるというのが1つの目安であり、さらに言えば単独走でいければベストだと思う。
 僕が住んでいる地域で言えば、近隣地域で3月下旬に10kmのロードレース(白糠ロードレース)がある。ここで33分(3分18秒/kmペース)で走ったでは全く物足りないのだ。それは試合だから。14分台を出したいのなら、ここで31分台はマストだろう。(※厚底シューズなら、31分20秒くらいは欲しいところではないか。ヴェイパーフライは履いたことないからよく分からないけど。。)
 ここまで12000mペース走(LT走)について、あーでもないこーでもないと持論を述べてきたわけだけど、「3分20秒/kmというペースは遅いのではないか?」「それで14分台目指せる?」と思う方もいるだろうが、北海道の積雪寒冷地の特性と、高校生のスピードということを考えると、僕はこの程度のペースで3月中旬に走れれば全く持って大丈夫だと思う。逆に冬季にスピード練習やウエイトなどに偏重した結果、12000mのこの練習がこなせないようであれば「走り込みは不十分」ということになり、冬季練習は失敗に終わったと考えるべきだろう。

 12000mペース走(LT走)には、こういった思いや考えがあって、自分でも春先にどうしても取り組んでみたかった練習である。
 前回までで3/27の30km走までの流れを紹介したが、そこからは1週間jogと流しでつないでいき、4/3のシーズン初のオールウェザートラック練習でチャレンジしてみることにした。
 自分の今の力的にもさすがに3分20秒/kmペースでは難しいため、設定タイムは3分30秒/kmで、脚への負担を抑えるために今年で3シーズン目になるが、まだまだ活躍中のズームフライニットを履いて行った。

4/3
①ダイナミックストレッチ
②W-up 3000mP.R 3'39"-3'38"-3'38" 流し150m×1本
③12000m 41'56"(Ave 3'29")
 3'28"-3'28"-3'30"-3'30"-3'29"-3'31"-3'30"-3'31"-3'30"-3'31"-3'29"-3'22"
④流し150m×3本
⑤C-down 30分jog

 思ったとおりの練習ができたときはとても心地よい。しかも、単独走でこの練習をできたことはシーズンに向けて自信につながる。この練習をこなせたことで、5000m15分台の自信を持つのであるが、なかなかそう上手くはいかないようだ。
 次からは、いよいよシーズンイン!

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