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生産ラインの自動化のメリット・目的をはっきりさせよう

生産ラインの自動化は不可欠といっていいほど、重要になってきていますが、10社あれば10通りの目的、達成目標があるといって間違いないと思います。

自動化を行う目的

工場のラインの自動化を行う必要があると漠然と感じることと、具体的にどの部分をどのくらい改善したいのかを計測可能な数字として、可視化することの差は極めて大きいです。

・省力化、省人化してコストダウンしたい
生産性アップして売上を上げたい
人的ミスを減らして品質価値を高めたい
どのメーカーの装置、ロボットを使えば効率的かわからない

おそらく多くのラインの責任者は上記のような課題を感じているのではないでしょうか?しかし、これらはどれも具体的な目標設定ではありません

具体的な目標設定とは、SMARTの法則に基づいて設定する必要があります。


SMARTの法則

SMARTの法則は、
S(Specific:具体的である)
M(Measurable:評価測定ができる)
A(Achievable:実現可能である)
R(Result-oriented:本当に必要な目標である)
T(Time-bound:期限が設定されている)

の頭文字をとった目標設定手法です。

以上の点を重視して、目標を定めます。

・生産ライン当たりの人員は18人から11人に減らす
・2か月後の不良品率を2%下げる
・ラインの長さも約6m短縮し、1製品につき同じ時間で1.2倍製造する

ただ、このような”成功体験”は社内では共有されることはあっても、外部、特に競合他社への心配から公表されることはあまりないのが実情です。


ロボット導入による生産管理

製造業を経営する中小企業では、売上は生産管理によって左右されると言っても過言ではありません。なぜなら、現在の生産力以上の仕事は受けることが出来ませんし、大手の様に工場の敷地面積を広げたり、新たな熟練工を簡単に採用することは容易ではないからです。

また、同じ形の製品を大量に生産するのか、少ない従業員数や機械で、多くの製品をつくるのか、特殊な機械や特殊技術の習得が必要となる製品を作るのかなどで、”10社あれば10通り”の解が必要となります。


ボトルネック工程の改善

生産性の低い生産ラインには、ボトルネック工程があることがほとんどです。ボトルネック工程とは、生産ラインにおいて特に時間がかかっていたり、生産能力や作業効率が悪い工程のことをいいます。ボトルネック工程を解消することで生産ラインがスムーズに流れるようになり、ライン全体の生産性を向上させることができます。まずは、生産ラインのどこで・どのような業務を行っているのかを見える化し、その中でボトルネック工程を見つけて改善するようにしましょう。

・人の作業によって時間がかかっている
・人の作業によるミスで不良が多発している

といった作業工程をロボットや自動化設備の導入により生産性を向上させることができる可能性があります。

このような導入事例については経済産業省の以下のハンドブックが参考になります。

平成29年度ロボット導入実証事業 (PDFファイル)










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