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未就園児にも届けられる!職員による劇を動画配信 | 原町幼稚園

 2020年12月17日、静岡県沼津市にある原町幼稚園では終業式が行われました。職員による劇が毎年恒例となっている同園では今年、クリスマス劇を「てのりの」で動画配信することになりました。

在園児だけでなく未就園児にも!
職員によるクリスマス劇を動画配信

 原町幼稚園では、2学期末に職員によるクリスマス劇を園児に披露しています。例年であれば、来年度入園を控える未就園児にも1日入園日を設け、劇を披露し、ささやかなクリスマスカードとプレゼントを渡していますが、今年はコロナ禍による密を避けるため、撮影した約16分の劇をクリスマス前に動画配信することになりました。

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 劇の動画配信は在園児だけでなく、未就園児保護者にも1日入園のご案内とともに、「入園後も使っていくアプリなので」とこの機会にインストールしていただくようご案内し、動画配信を通じて未就園児に劇を楽しんでもらうそうです。

 「ストーリーをもう一度思い出してもらおうと思って。今回は、動画で配信できるから、そのままダイレクトに伝えられるのでいいですよね」と、園長の鶴谷先生は語りました。

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面白さを引き出せるのは
園長が自ら描く脚本でした

 シナリオの作成は鶴谷園長が自ら担当。「シナリオをつくることは趣味みたいなもの」。先生の顔を思い浮かべながら「こんな風に演じてもらおう」とキャラクターをつくったり、セリフを考えたりしているそうです。「子どもにウケるシーンはここかな」と狙ってシナリオをつくり、劇の当日はそこで笑いが起きると「やった!」と嬉しくなると語りました。

 シナリオには、キャストの割り当てや道具・衣装など事前に用意するもの、使用するBGMまで記載。シナリオを細かく準備しておくことで、段取りなどもスムーズに進みます。

 撮影は、演者のセリフがあるところ、全体を見せるところなど〝引き 寄り〟のシーンをカメラのズームをうまく使い分けてぶれないように撮影することを意識したそうです。

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子ども達の喜ぶ顔を見たいから、
子ども達が楽しめる劇を職員みんなで創り出す

 毎年恒例の劇はシリーズを重ねて16回目。特に年長の園児は盛り上がって楽しく見ているそうです。

 「(撮影があっても)撮られているというよりは、子ども達が楽しんでくれることが一番なので撮られている意識はないです。練習通りではなく、その時その時のアドリブで出た言葉があって毎回劇をやっていて楽しくなる」と、実際に劇を演じた稲葉先生は語りました。

原町幼稚園様_note素材1

 同園では演劇の職員研修を通じて想像力や表現力、コミュニケーション能力の向上に繋げる取り組みをしたこともあります。過去に、てのりのを運営するパステルIT新聞でも、原町幼稚園で行われた職員研修を取材させていただきました。
現役演劇人による演劇メソッドを活かした研修 保育者自らが表現豊かに(パステルIT新聞より)

「かっちりつくらなくても、毎回アドリブが入るくらいの余裕が合った方がリラックスしてできるんじゃないですかね」と、最後に鶴谷園長は語りました。

取材に協力してくださった、鶴谷園長、杉山先生、大川先生、稲葉先生、ありがとうございました!

◎原町幼稚園(静岡県沼津市)
「子ども第一主義!」の視点で園の活動を展開する原町幼稚園。「なかよく、じぶんらしく、たくましく」を教育目標に、子どもが自ら楽しさを創り出し、考えて行動できるプロセスを大切にしている。