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閉じ込めるか、解き放つか②

続きですhttps://note.com/tenohiraya/n/n79d87997e4eb

学生時代のことを振り返ることはこれまでに数えきれないほどあったのに、ただの一度も思い出したことのない、このできごと。

時空を超えて思い出して、口のなかに苦味がひろがるような感覚になっている。これをわたしは、とるに足らないことだと思っていたのだろうか。

ワンド6Rとソード6。ソード10Rとペンタクルスの10。あの時はあれで仕方なかったんだよねって言われてるみたい。だけど色のせいもあってカップペイジRがものすごく怒ってるように見える。

そっか、怒ってるんだ。

『イヤだ』を伝えたのに通らなかったこと。その場を切り抜けるためにとった行動が結果としてその場にいたすべての人に不快さを与えてしまったこと。私がそれ(みんなに不快感を与えてしまったこと)を悔いていること。
当時の私のとっさの対応は、まさにカップペイジでありました。若かったとはいえ、まあ見せられたもんじゃない。当時の私からすると『出てきてほしくない』パーソナリティーだった。
その場だけでもにこやかに人当たりよく、外面よく対応できれば、誰も不愉快な思いをせずにすんだのに。わたし以外は誰も。

私が私の気持ち『イヤだ』を優先させるということと、それによって期待に応えられなかったということ。この中途半端さ。
『私のきもちとみんな、どっちが大事なんだよ?』
結局、わたしは一人で二重に傷ついてしまったんだと思う。こんなにイヤなのに、それでも引き受けなければとどこかで思っている『イイコチャン』な部分があった。それをペイジは全力で怒っている。
すでに年齢的にはペイジとしての振る舞いはゆるされなかった(しかも人が大勢の場)。でも『いやだ』が出てきたのは衝動に近かった。
いやだと言ったのに『そうはいっても引き受けてくれるんでしょ』と思っていたのであろう当時の関係者の顔を思い浮かべながら、ひとりひとりに私はほんとうにいやだったんだとイメージで告げた。そして、あなたたちは私のことをわかってくれていると思っていたのに(そうでなかったと気づいて)ショックだったと告げた。必死で抵抗したのに言葉どおり受け取ってもらえなかったことがショックだった。

唯一の大アルカナ、運命の輪はここで何を言わんとしているのか。この一枚だけをみるとそうそう、それでよかったんだよと言われている感じ。きもちが伴わなくても。あたまで理解ができなくても。いいとか悪いとかじゃなくて。
『それはそうとして』『それでよかった』のだと。

その時はっとしたのがペンタクルスのシンボルと、この運命の輪。
どちらも円だけど、運命の輪のほうは完全に身をあずけた人が描かれている。積極的に流されている・・というか
流れに身を委ねるということを肯定的に受け止めている(めんどくさい表現でごめんなさい)

それはそうとして、それでよかった。
納得はできなくても、許せなくても、
それでよかった。

ずっと口に出しながらリーディングをしていたので、この『それでよかった』を何度も言ってみたら、ほんとうに『それでよかった』ように思えてきたのです。それでよかった、というのは、いい、悪い、と言うときの『よかった』ではない。
それでよかったんです。
傷ついた。怒ってた。それでよかったんです。

続きます。





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