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手のひら先生の高麗手指鍼療法 26   脳溢血になって新しい治療法を必死に探すことになりました

   人間はいくら若くても、いままで病気したことのない健康体だとしても、突然病気になることがあります。

オリンピックでメダルが期待されるほど健康と思われていた、競泳の池江里佳子さんでも突然病気になってしまいました。

私の場合、寝ても覚めても痒くていられません。ヒスタミン剤を飲めば午前中はボーっとして仕事になりません。蕁麻疹がひどくなると、厚いかかとの皮の中が痒くなり、ひっかこうにも掻けません。

そこから「原因不明だから治せません」と大学病院で言われたので、西洋医学は諦めて民間療法・漢方処方・鍼灸治療と約10年間、さまよった挙句小康状態になりました。

その時突然「鍼灸学校に入ろう」と天の声は聞こえませんでしたが、受験を決めました。ゆくゆくの老後も考えての上でしたが。

月曜日から土曜日まで夜間に授業があり、土曜日の午前中は仕事でしたが午後は気功の稽古でした。

後に土用日午前中の仕事は無くなりましたが、気功の稽古と鍼治療に通いました。そして月に何度かセミナー参加もしました。

卒業する時には低血圧で元気がなかった体が高血圧と不整脈が出るようになりました。

その後開業していろいろありましたが、何とか鍼灸師としてやって来れました。

ところがとうとう脳溢血を発症しました

「好事魔多し」と言う諺がありますが、誰にでも当てはまることがあるのですね。

突然血圧が200にもなったのでした。

高血圧の処方は実は東西医学とも決定的な方法はありません。

それでたった1例でも良い結果を出すと、「治したぜ」とテレビなどでも紹介されることになりますが、実際は様々な原因が重なったりするので、1錠の薬1本の鍼ですべては治せません。

患者の高血圧は治せるのに自分のものは治せません。後で分かるのですが、治す方法が違っていました。それはどこにも無い方法で自分が見つけて、初めて治すことが出来るものでした。

薬も役に立ちませんでした。唯一原因が分かっていたのは母親で「もっと安め、休養を取れ」というものでした。

高麗手指鍼学会会長が来日され、会食をした翌日に発症したのでした。これからさらに頑張ろうと考えていた時でした。

高血圧が毎日続くと慣れてしまうのですね。

突然襲ってくるのです出血が。その時は270あったそうです。

死の淵からも後遺症地獄からもかろうじて引き返すことが出来ました。

病院で考えたこと

ICUに3日ほど入って一般病棟に移ってから、ベットの上で鍼を打たせてもらいました。

しかし毎日毎日治療しても今までの治療では、何の効果もないことが分かりました。

早く退院して何とか新しいツボと治療法を見つけねばと考えました。

高麗手指鍼の教科書には載っていないツボを見つけなければ先に進むことは出来ません。

高麗手指鍼が私の光でした

もし高麗手指鍼をやっていなければ、おそらく絶望してしまっていたでしょう。

しかし確たる根拠はありませんでしたが、この鍼のまだ知られていない力にかけてみようと思っていました。

景色が二重になる複視が当面困りましたが、これは鹿児島大学川平仁教授のが提唱する、促通法を行うことで3か月ほどで回復しました。

しかし脳の治療ができるには脳神経に対応するツボを自分で見つけなければなりませんでした。

この問題はその数年前から解決すべき課題と考えていました。

友人も同じ考えで脳神経を手に入れられないかと、ありとあらゆるチャンネルを探していたが失敗していたそうです。

そんな時退院した翌年に妹がパーキンソン病と診断されました。

立て続けに両親が亡くなり、ストレスから発症したのではと思われます。

1年ほど今までの高麗手指鍼をしていましたが全く効果はみじんも感じられません。

これではいけないまだ見つかっていない脳のツボと理論を探すことが急務になりました。

とうとう見つけた突破口

医師ならそれほど労はないのでしょうが、鍼灸師にとっては函谷関かトランプの壁のごとくそびえていました。

今回はそう言うわけにはいきませんでした。身内の妹の一大事です。

そこで過去行ってきた様々な行動を検証しあるところにメールを送りました。

すると当社では扱っていないがここに問い合わせをしたらどうですかとアドバイスをいただきました。

多少の障害はありましたがそこからツボを見つける手がかりを得ることが出来たのです。

もう天にも昇る気持ちです。

妹のパーキンソン病で治療法に目覚めました

必要な資料を備えるにはお金もかかりましたし、5年は時間がかかりました。

見つかった脳神経のお蔭で、妹のパーキンソン病の症状はほとんど消え進行もせず今日にいたりました。

ただそれだけに止まらず鍼理論として高麗手指鍼に進化論を取り入れることが出来ました。

さらに今までは治療法がなかった病気に、治療法を見つけ出すことにも可能になりました。



まとめ


1、鍼灸の過去の文献を漁っても解決は見いだせない
2、病院は専門分野が細分化されている
3、高麗手指鍼があったので治すことをあきらめないでいられた
4、捨てる神あれば拾う神様はいました
5、身内の病を治すのは死に物狂いで治さなくては

私のホームページはこちらです。「手のひら先生のリウマチ相談室」
次の本は「手のひら先生スタイルの高麗手指鍼療法」がどのようにして生まれたのかを書いたものです。
他の鍼灸書のようにこのツボを使えば治るというような本ではありません。手のひらのツボのことや治療法については
「高麗手指鍼講座」柳泰佑著 たにぐち書店 刊 日本語訳がありますのでご覧ください。鍼灸は見たり読んだりしても身につくものではありません。

一般の方には病気を治す鍼治療とはどういうものか理解できるように書いてあります。さらに私なりの簡単自律神経調整法を図解しております。


サポート頂いたら最先端の医学雑誌と、最先端の進化論本を購入し難病治療研究に役立てる予定です。