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妹のパーキンソン病治しましたが、それが何か?  手のひら先生の高麗手指鍼療法 19


タイトルが刺激的ですか?

西洋医学も東洋医学も脳について分かってきたのはごく最近のことです。
ただ西洋医学では診断技術の進歩が大きいので、脳の解明は次々とされています。

ところが東洋医学では相も変わらず二千年前のバイブル「黄帝内経素問霊枢経」を元に、治療方法を十年一日のごとく探っている状態です。
それでは治せません。なぜかというとがんを治し予防する免疫力を調整する方法はない、身体をコントロールしている脳を治療できるツボもありません。
遅かれ早かれ鍼灸が消えていくかもしれません。

それを打ち破ろうと高麗手指鍼の研究を行い、臨床結果から導き出したのがタイトルになりました。

しかしパーキンソン病まで治せるとなるには、まだ20年以上の経験と思考の時間が必要でした。

鍼灸の道は二つしかありません。一つは病院でも治すのが難しい病気を治せることか、いま一つは腰痛肩こりなど癒しを行う方法を取るかです。

実はどちらに進んだとしてもいばらの道です。

中には鍼灸の古典を研究して学校で教える道もありますが、それははるかに狭い道になるでしょう。

3年生になりました

初めての国家試験で教室はてんやわんや

最初の国家試験に臨むことで中身が分からないので、クラスは年中試験前までざわついていました。

東洋鍼灸専門学校と言うのが我が母校ですが、昭和の鍼灸を牽引したお一人、柳谷素霊さんが創立した伝統校でした。講師の先生方は初めての国家試験と言えども、それほど大きな変化があるとは考えていませんでした。一方生徒は他校の勉強状況などを聞いて浮足立っていました。授業内容に薬の話などを習っているのに本校ではそのような対策が全く無いなどと言ったものでした。

結局医療類似行為としての鍼灸に、西洋医学を深く知ることは必要ないはずです。あとで分かることでしたが。

そんな中面白い授業がありました。

アドラー心理学を学びました、それも30年前にそれも鍼灸学校でです!

新制度の下カリキュラムが変わって、体育と心理学などを選択することになり決まったようでした。その理由が「当校は新宿歌舞伎町のラブホテル街の真ん中にあり、体育の授業でワッショイわっしょいと真夜中近くにジョギングすると、お仕事で励まれているご近所迷惑になるから」というものでした。

心理学の先生は若い方で大学講師でしたでしょうか?内容は「アドラー心理学」でした。近年ブームになりましたが、鍼灸学校では30年も前に我々は教わっていたのです。

大学でも選択したのですが、フロイトやユングなど全く面白くもありませんでしたが、アドラーは実践的で後まで有益な授業でした。

生徒のほとんどは試験のことで頭が一杯でした。それなのに試験と関係ない心理学を習わされたり、そのほかに中国語の授業もありました。頭がぐちゃぐちゃになっていたのでしょうね、女生徒たちの本性が現れて期末試験の前にピークになり、恐ろしい光景を体験しました。ははは!

試験が終わってみれば、先生方が仰っていたように落とす試験ではないので、普通に授業を受けていた生徒はほとんど合格しました。100パーセント近くの率だったはずです。

前年に始めた気功の修行と山下詢先の脈診塾

三年生になると「脈診」の授業が始まります。これこそ感覚を教えてもらわないとどうしようもありません。
二年生の暮れ山下詢著「脈診入門」を購入し、学校行きかえりに何度も読み返しましたが、さっぱりわかりませんでした。
文字は理解できるのですが、文字から感覚をつかむのが出来なかったからです。

患者の右手首から指を3本当て、上から豆1個分の重さで圧し脈を測る、その下は3個分、その下は9個分の重さで圧すと書かれても、そもそも豆1個の重さが分かりません。

困りました。そこで山下先生のセミナーに参加させてもらおうと電話を掛けました。奥さんがでられて用件を聞いて快く承諾を得ました。もう何回も講義が行われていたので、半分も経過してからの参加は異例だったと後で聞きました。

治療も受けるようになりました。最初の講義の実技で「この先生の治療なら治るかも」と思えたからです。

2年生の春休みに先生に小規模の脈診セミナーをしていただけないかとお願いしました。快諾いただいたので10名募集しました。クラス全員に声をかければ、全員が参加したくなるのは必然なので、あえて少人数に絞りました。

感覚を習うというのは時間も回数もかかります。ほんの数時間ですべてを得ることは出来ません。あくまでもこれがぎりぎり限界人数でした。すぐ始まった脈診の授業に全員が付いていけたのは、この経験があったからだと思います。

レベルははるかに違いますが、長嶋茂雄監督がニューヨークにいる松井秀喜選手のバットスイングの音を聞きながら、電話でアドバイスした話があります。

同じレベルで同じ感覚を持つならば、すなわち共通感覚「中村雄二郎明治大学教授の共通感覚論を参照してください」を持つと、すべてが通じるのです。

山下先生の「脈診入門」は感覚を分析して身に着けやすくした初めての本でしたが、先程の豆の重さを感覚として文字で教えることは不可能なのでした。なぜなら豆の重さは象徴的なもので、人それぞれ皮膚の硬さなどが異なるからです。しかし名著です。

前回も触れましたが「北斗の拳のケンシローのモデルと言われている鳥居隆篤先生のセミナーで見に就いた気功で、オーラが見えるようになり先生たちが決して話してくれない、手元で行っている気の操作も見てしまいました。」

はれて鍼灸師に トホホ

3年間体はボロボロになりました。低血圧だった身体は高血圧になり、不整脈まで出てしまいました。貯金も入学金から授業料まで、まったくなくなってしまいました。

そんな時電話が掛かってきました。もしや?と胸騒ぎがしました。「お待たせいたしました!出来上がりましたのでいつでもいらっしゃってください」

手作りの鍼で有名な江戸時代から続くメーカーに、提鍼と言う刺さない鍼、皮膚を触って治す金の提鍼を注文していたのですが、職人気質で気難しいのですぐには出来ないと聞いていました。

それがこんなにも早くできたなんて!

いまも大事にしまっています。

鍼灸師は職人と割り切って

高校の3年間も将来を将来を決めるには短いですね。鍼灸学校になると卒業即鍼灸師として働くか、何年か修行に入るかそれとも諦めるか。

指導者の道もありますがそれも1年後には同じ決断をしなけばなりません。

3年生になって私は理論を述べたりするのではなく治せる治療家になろうと決めました。治せる治療家になるためには、それから20年以上も時間を費やしてしまいました。誰もまだ踏み込んだことのない、免疫と脳神経の世界は鍼灸師にとっては想像力を駆使しないと絶対踏み込めない世界でした。

やっと3年ほど前に完成した鍼理論は、私たち人間が何億年もこの地球で生きて進化したことの証明になりました。

さらに素晴らしいと思うのは、神様がそのようなシステムとして作ったのか、免疫システムも壊れることがあれば適度な刺激をすれば、自らが修復する能力も備えていることです。

関節リウマチなどが典型的なものですが、薬ではなく適切な刺激をすればシステムそのものが修復モードに入っていくのです。素晴らしいことです。

脳神経もしかりです。まだまだ分からないことだらけですが、西洋医学の研究成果を学べば即治療医に結びつけることが出来ます。この分野でも手のひら先生の高麗手指鍼治療は未来が開けています。

まとめ

1、医療類似行為として「あ・は・き あんま鍼灸師のこと」資格を認められていること国家資格になっても中身に大幅な変化はありませんでした。
2、3年間は中学高校でも短いのと同じでした。先を見ていかないと目的には達せません。
3、医師に聞くと医師国家試験も彼らには易しかったそうです。真面目に一歩一歩進んだ者が勝ちです。
4、「さあ!これからだ」となるのでしょうが、まったく先は見えません。
5、鍼治療は人間が備えている治すメカニズムを働かせる方法です。
6、鍼治療を理解するには進化論を学ぶことも重要です。

私のホームページはこちらです。「手のひら先生のリウマチ相談室」

本は「手のひら先生スタイルの高麗手指鍼療法」がどのようにして生まれたのかを書いたものです。
他の鍼灸書のようにこのツボを使えば治るというような本ではありません。手のひらのツボのことや治療法については
「高麗手指鍼講座」柳泰佑著 たにぐち書店 刊 日本語訳がありますのでご覧ください。鍼灸は見たり読んだりしても身につくものではありません。

一般の方には病気を治す鍼治療とはどういうものか理解できるように書いてあります。さらに私なりの簡単自律神経調整法を図解しております。

サポート頂いたら最先端の医学雑誌と、最先端の進化論本を購入し難病治療研究に役立てる予定です。