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負けられない人生はしんどい。

昨夜ネットニュースに軽く目を通した際、
松本人志さんが芸人仲間に語ったという
名言が紹介されていました。

「昨日の俺より負けたくないねん」

今でもその気持ちで収録に臨んでいるという。


魂の本質の違いを知ろう。

たしかに松本人志さんのストイックさはシビれます。全くかけ離れた世界にいる私でさえ、カッコいいーーー!と思うのだから。近しい方、同じ芸人であれば誰もが憧れるのではないでしょうか。

だけれど、それは〈彼の魂の本質〉がそうであって。誰しもが真似できるものではないことは理解しておく必要があります。
 

彼は、情熱とクリエイティブな才能があり
なにより男性ならではのタフさが備わった人。

ストイックなことを
心から楽しめる素質があるのです。

それは、類稀なるユーモアの精神で逆境も苦にせず笑いに変える力があることも強く関係していることでしょう〜。

そう、それこそが
持って生まれた才能なのです。
   

ストイックといえば、お寺の修行僧もそうですね。春に訪れた慈眼寺で、千日回峰行をされた大阿闍梨さんの話しをお聞きしましたが。彼も苦行好きの変人で。体調が悪かったり、悪天候での修行ほど燃えると仰っていたような!!

(そんなストイックなお二人、松本人志さんと大阿闍梨さんとの対談の様子がテレビ放映されていました。)


中には苦行を成し遂げた人が偉い人って誤解する方がいらっしゃいますが、それは関係ありません。

苦行などしていなくても悟っている素晴らしい方もこの世にはいらっしゃいますし。大阿闍梨さんに至っては厳しい修行を楽しんでいらっしゃるので、彼にとっては苦行とは言い難いものなのかもしれません。

ストイックな生活を楽しめるかは、
持って生まれたものの差でしかないのです。


一方、わたしはというとストイックになればなるほど"自分らしさ"とかけ離れていくタイプ。

いつも心のままに動いているのに、忙しくしているとその核たる〈心の声〉が聞こえなくなってしまうのです。

先日も、新ブランド立ち上げのために
過度に働きすぎた結果その状態に…

「どこに行きたい」「何を食べたい」「なにをしたい」と問いかけても心の声は聞こえない。

問いかけて出てくる答えは、
「今日中に〇〇を仕上げなきゃ。」
「Wi-Fiが繋がる場所でなきゃ。」
「空いた時間で食べれるもの。」

これらは完全に心ではなく
頭で考えている思考での答えなのです。

それが当たり前になっている人にはこの心の声が聞こえない恐怖が分からないことでしょうが、わたしにとっては自分と繋がれないことが何より怖く生きている心地がしないのです。

完全に道を見失ってしまった迷子のように…


子供の頃はどうでした?

「どこに行きたい?」「ディズニーランド!」
 (え、今から?何時間もかかるところに?)

「なにをしたい?」「お庭でプール!」
 (雨降りそうですけど大丈夫?)


思考を通さず突拍子もなく聞こえるのが心の声。子供の頃は聞こえていましたよね?

だけれど、大人になるに連れてその声は頭の声に圧されて小さくなっていってしまうもの。
 

「なに食べたい?」

(心の声)チョコレートケーキ!
(頭の声)今食べたら太ってしまうからやめとく。

 
私は大人になった今でも
この心の声の方を優先させて生きています。

なぜなら、
幸せって〈心の声〉を
満たした時にしか味わえないから。

 

上記の例で言えば、
「ケーキ我慢できた幸せ!」ってなりますか?
「美味しい!ケーキ好き!」が幸せでは?


幸福度の高いイタリア人。

わたしの過去ブログでも度々紹介していますが
イタリア人たちは本当に我慢をしない。

「日本人は働かざるもの食うべからずって言うんだろう?ナポリでは、働いてないやつは飯も食うし、酒も飲むよ!がはは!」

「今日は習い事行かないの?」「なんでバカンスに習い事なんて行くの?バカンスは家族で過ごすものだろう。暑いし嫌だよ!!」

「1日なにをしてた?」「海を眺めていたよ!」(本当にそれしかやっていない。)

イタリア人のガチの生活はこんな感じで。
(少なくても私の滞在する南イタリアでは!)
 

私自身イタリアにいるときは、お昼に起きて13時から3時間くらいかけてランチタイム。夕方から海辺を散歩、18時頃から昼寝、22時からディナータイム。そんな生活を送っています。

日本でこれをやったら私もまだまだ〈体たらく〉だと思ってしまうのだけれど、コレが日常のイタリアなら何も気にせず謳歌できる!

(それに不思議なことに
そういう生活の方がお金も上手く循環するの。)
 
 

我慢しないからこそ皆んな陽気で優しい!気遣いもなくて雑だけれど、心の裏を読まなくてよいから、ラクで一緒にいて安心できます。

そんな生活を知ってしまったもんだから、冒頭の松本人志さんの「昨日の俺より負けたくないねん」は素敵!とはおもいますが、真似したいとは到底思えないのです。

頑張り屋さんの日本人の美学だなぁ、と。
 
 

負けていい。
負けっぱなしで構わない。
幸せで楽しいならそれが一番。


「昨日の私より今日を楽しみたい!」

今のわたしはそのような感じです。
私も日本にいると割りかしストイックになってしまうので、意識して緩むようにしています。


自分の心、最優先で!
今日も素敵な一日をお過ごし下さい。

天女、MARIA。

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