好きな名言 (高橋尚子、ロジャー・フェデラー、島田紳助)
そろそろ卒業ですね。
卒業する寂しさと、いつ仕事やめようかなと考えている不安定感はありますが、卒業してからのことで胸が躍っている自分もいます。
なかなかYCA生とも関わることがなくなっていくだろうし、まだ同期として直接関われている今、僕が大切にしている言葉を紹介させてもらいます。
藤井の好きな名言Best2と、番外編2つです。(てことはBest4?笑)
Best2はマラソンのキューちゃんこと高橋尚子さんの名言と、藤井が尊敬してやまないテニス選手のロジャー・フェデラーの名言です。
番外編は島田紳助さんと、またまたフェデラーの名言です。
スポーツ選手ってやっぱ名言残しがちですね。
①高橋尚子さんの名言
シドニーオリンピックで金メダルを獲得し、ノリに乗っていた高橋尚子さん。
そんな高橋尚子さんが当時の世界記録を樹立することになるベルリンマラソンを走る直前に読んだ詩です。
「 今までに
いったいどれだけ走ったか
残すはたった 42.195km 」
この言葉を初めて聞いた時、手足の指の先まで全身がほの赤くなる感覚を覚えました。
たぶん世界中の半分以上の人は走り切ることすらできない、人によっては歩き切ることすらもできない、42.195kmという距離を ”たった” 42.195kmと表現できてしまうことが、金メダルを獲得するということなんだと思いました。
圧倒的な練習量と、これまでの実績と、元々教師になろうと考えていたこともあって素敵な言葉の感性をお持ちな高橋尚子さんにしか、絶対に出すことができない名言で、僕の一番好きな言葉です。
この世の中は結果でしか判断されない。高橋尚子さんがいったいどれだけ走ってきたかなんて世間の人は誰も知らない。僕も知らない。
でも、それが当然だ。何かで結果を出そうと思ったら、その結果を出すまでに、到底その結果に見合うとは思えないぐらいの練習量をこなさなきゃならない。
たくさん練習量をこなして、誰よりも努力して、本番で ”たった” これだけだと思える様な生き方をしたいと思っています。
②フェデラーの名言
フェデラーをあまりご存知ない方も多いと思うので、まずはフェデラーについて少しだけ紹介します。
現在、ジョコビッチとナダルに並ばれはしましたが、テニスの男子シングルスにおけるグランドスラム歴代最多優勝記録(20勝)を持っています。
その記録は悲しいことに、もう直ジョコビッチとナダルに抜かれてしまうでしょう。ただ、絶対に抜かれることはない彼の一番すごい記録があります。
フェデラーはファンズ・フェイバリット賞を19年連続で受賞しています。要するに、19年連続で世界で最も愛されたテニス選手だということです。
もう40歳で、あまり勝てなくなってきたのに、未だに世界で一番愛されているんです。
また、スポンサー収入を合わせると年間100億円ぐらい稼いでいるのですが、16年連続で世界で最も稼ぐテニス選手になっています。
今ランキングが落ち込んでいたり、絶対に抜くことは不可能と思われていたような記録の数々もまさかのジョコビッチの台頭により抜かれまくっていて、ナダルもめっちゃ抜いてきてるのに、こんなに愛され、稼いでいるのって不思議ですよね。
それに、超絶ファンの僕から見ても、歴史上最強のテニス選手は誰だ?と聞かれると、ジョコビッチと答えます。
でも、歴史上最高のテニス選手は誰だ?と聞かれたら、迷いなくフェデラーと答えます。
そのくらいに彼のテニスは才能に満ち溢れていて、優雅で美しいんです。
フェデラーはガンガンに攻めるんです。圧倒的にスピーディーなテニスなんです。
圧倒的な才能なんです。
攻撃的なプレースタイルだけじゃなく、天才的なトリックショットとか、スーパープレーの数々がYoutubeに上がっているので、それを見ていただけたらわかります。これこそがフェデラーが人々を魅了する所以でもあります。人間技だとは思えない、美技の数々を披露してくれるんです。
フェデラーについて書いているとマジで止まらないんですが、こんなもんにしておきます。(これでもめっちゃ削った)
前置きが長くなりましたが、フェデラーの名言を書きます。
以前、インタビューで、こう質問されました。
「あなたがこれまでに一番練習したことは何ですか?」
これに対して、フェデラーはこう即答しました。
「僕が一番練習したのは、セカンドサーブだね」
テニスはサーブを2回打つことができて、1本ミスをしてももう一回チャンスがあり、2回ミスをすると、相手のポイントとなります。
だから、1本目のサーブは攻撃的に打ち、2本目はやや保守的に確実にコートに入れに行きます。その2本目のサーブのことをセカンドサーブって言います。
要するに、セカンドサーブって地味なんです。
あの、数々のスーパープレーや華麗な美技の数々、そしてあんなに攻撃的なファーストサーブやフォアハンド、芸術品のようなドロップボレーや片手バックハンドをするフェデラーが、一番練習したのは地味で保守的なセカンドサーブだと即答したんです。
これもまた、高橋尚子さんの名言とも似ていますが、見えている部分にばかり着目したらいけないなと思いました。
フェデラーが誰よりも練習するということは知っていました。
ただ、まさか、一番練習したのは何か?と聞かれて、セカンドサーブと答えるとは僕も思っていませんでした。
勝つっていうのはこういうことなんですね。
つい、人間の脳の特性上、目立つところにばかり目が行きがちですが、成功するために大切なのはそうではなくて、それを支える地味なことの連続からなる下支えだと思い、肝に銘じています。
続いて番外編です。
③島田紳助さんの名言
NSCで漫才やテレビの世界で生き残るために必要なことを語った時の名言です。
紳竜の研究というDVDの中身が多分Youtubeに上がっているので、ぜひ見てみてください。
サンドウィッチマンさんもこのDVDを見て勉強したらしいです。
そこで言われていた言葉で、僕が大事にしているのがこれです。
「練習しすぎるな」
ここにきて、先ほどまでとは真逆の名言を紹介し始めました。
どういうことかというと、数をこなすよりも、どんな意識で、どういった練習をするかの方が大切だということです。
漫才なんかは特に、練習していると上手くなった気になってしまう。
そうじゃなくて、まずはちゃんと分析と戦略立てを行って、どんな意識でどういった練習をするかの方が大切だということです。
野球選手が毎日500本素振りするのは、周りから見たらすごいことだけど、本人にとっては当然のことで、努力だと思っていない。
かといって、それ以上数だけこなしたところで、フォームが崩れるし、無駄な筋肉がついてしまうだけで逆効果だから、素振りの一振りの精度を上げて500本やった方がいいということです。
これは本当にその通りだなと思います。努力というものが精神安定剤的な働きをしていることを的確に表していると思いました。
もちろん、どうすればいいのか分からずにガムシャラに練習をするうちに自分で、数をこなしているだけではダメだと気がつくのも大切だとは思います。
ただ、勝つために時間を費やすということと、ただただ何も考えずに素振りや稽古を繰り返すということは、特にエンタメの分野においては分けて考えなければいけないと思いました。
④フェデラーのもう一個の名言
今度は、努力とかそういったものとは全く関係ない名言です。
まだ錦織圭も活躍していない頃の話です。
ある会見の時に、日本の記者がフェデラーにこう質問しました。
「なぜ、日本のテニス界にはあなたの様な世界的なスター選手が出てこないのでしょうか?」
これに対して、フェデラーがなんと答えたか、少し考えてみてください。
フェデラーはこう即答しました。
「何を言ってるんだ。日本にはShingo Kuniedaがいるじゃないか。」
Shingo Kuniedaはご存知、車椅子テニスの国枝慎吾さんのことです。
みんなが車椅子テニスをいうものを、無意識にテニスとは別物だと捉えてしまっていたけど、当時世界ランキング一位で圧倒的にテニス界を支配していたフェデラーは、車椅子テニスというものを当然のようにテニスとして捉えていました。
懐がでけえなー。それに、人間って無意識にこういった差別感情を抱きがちだなー。
って思いました。
人に優しくなるということは、こんな差別感情を持ってしまうことなく、全てを受け入れられるぐらいに強くなるってことでもあるのかなって思わされました。
以上、たらたらと書き連ねましたが、藤井の好きな名言紹介でした!
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