テニス上達メモ030.「知る」と「実践する」は雲泥の差(身銭を切って身につける!)
たとえばテニス雑誌などで、ネット上に的を設定して狙うコントロールの練習法が、紹介されていたとします。
フラフープなどを使って、ターゲットとするもの。
試してみた経験、ありますか?
「そんな感じのイメージで狙えばいいのかー」などと頭の中で想像はするものの、実際に試してみる人のパーセンテージというのは、かなり低いでしょう。
1割試せば、マシなほう。
的を設定したりするのが「面倒」というのが、その理由なのかもしれません。
しかし、そういう練習法を「知る」ことと、「実践する」ことの間には、ものすごい差があります。
実際にやってみると一発で、「狙う」イメージが頭に焼きつきます。
それはそうです。
今までの漠然と打ち返していた練習とは、まったく異なる具体的なイメージが、脳内で鮮明に記憶されるのですから。
私などは「コーンを置かない練習など、練習ではない!」と、いつも言っています。
つい、ターゲットを定めない乱打ばかり、やりがちではないでしょうか……。
ええ、多少は、身体を動かすエクササイズの効果はあったとしても、テニスにおいてショットを研ぎ澄ませる練習には、ほとんどならないのです。
意識的に狙う・狙わないに関わらず、的を置くように習慣づけると、1ヶ月後には今とは、全然変わっています!
また実際に的当てをやってみると、「当たった!」「惜しい!」というように、楽しく夢中になれる。
この「楽しむ」感覚も、脳内回路を形成する上で有利です(ただし当たったからといって浮かれたり、惜しかったからといって悔んだりするのは、平常心を損なうので注意が必要)。
単調な練習にマンネリを感じてはいませんか?
同じ乱打ばかりの練習でも、続けていればいつかは上手くなれると考えるのは、幻想です。
いくらやっても、脳に新しい刺激は与えられないから、レベルアップは叶いません。
どんなに効果のあるダイエット法も、禁煙法も、投資術も、断捨離も、マインドフルネスも、知っているだけで実践が伴わなければ、その知識や情報は、ほとんど何の意味も持たないのではないでしょうか?
情報を仕入れるために要した時間と労力は、すっかり「無駄だった」というわけです。
「トキメキ以外は捨てる」と頭で知識を理解しているとしても、実際に「捨てる実践」が伴うのと、やっぱり引き出しの奥にしまい込んでしまうのとでは、当然ですがその後の人生において雲泥の差が生じます。
どうすれば、雲泥の「雲」側へいけるでしょうか?
「泥」側にとどまらないためには?
「実践!」
「実践!」
「とにかく実践!」
これだけは、言っても言いすぎることはないでしょう。
自己啓発本を読んで、一時的にやる気や気分が高揚するチャンスはあったとしても、結局現実が変わらないのは、やっぱり、身をもって行う実践が伴わないから。
頭による理解だけではなく、身体を通じて身体で覚える「体育」が、何事も有効なのです。
そのためにもぜひ、お試しでもいいから、実験感覚で「実践」してみる体験学習をお勧めします。
コートに的を置いてみてください。
意識的に狙う・狙わないに関わらず習慣づけると、1ヶ月後には今とは、全然変わっています!
「知る」と「実践する」とでは、雲泥の差だという厳然たる事実を、どうぞお忘れなく。
そして最後にこう言ってはなんですが、この記事を読んでも、実際に変わる(変われる)人は、ほとんどいません。
おそらく1割未満。
なぜならこの記事が、「無料」だからです。
すると意識的であろうと無意識的であろうと、どうしても「無料だから高が知れている」情報だろうというイメージに基づき、読んでしまう。
それは結局、何も体験していないに等しいのですね。
「イメージがすべて」と言ったのは、テニス界のレジェンド、アンドレ・アガシでした。
私たちのあらゆる言動は、すべてイメージが司っています。
たとえば……。
誘われた飲み会には行きたいけれど、メンバーの中に「苦手な人がいる」と知ったら、参加するのをためらいはしませんか?
それは「苦手のイメージ」が私たちの言動を、司っているからです。
「どうしても行く気になれない」
「腰が引けてしまう」
「嫌だ」
それは、私たちの言動がすべて、イメージの支配下にあるからです。
無料だとどうしても「高が知れている」というイメージに基づき、読んでしまう。
毎日ネットサーフィンをして役立ちそうな記事に目を通しているにも関わらず、生活が何も変わっていないという人は、少なくないに違いありません。
昨日読んだばかりの記事なのに、内容を何ひとつ思い出せないなんていう例も、ザラではないはずです。
それは、「無料」だからです。
結局その記事を読むのに費やした時間と労力は、すっかり「無駄だった」というわけです。
ではこのテニス上達メモ「『知る』と『実践する』は雲泥の差」の記事を血肉とし、今後、私たちが変わるために役立てるには、どうすればいいでしょうか?
ズバリ言うと、「身銭を切る」体験をすればいいのです。
「知る」ことと、「実践する」ことの間には、ものすごい差があると先述しました。
実際にやってみると一発で、イメージが頭に焼きつくともお伝えしました。
つまり「高が知れている」内容ではなくて、「身銭を切る」体験をしたぶん、「回収」しようとするイメージに基づき言動が具体的に変化するというわけです。
身銭を切る。
禅では生活が苦しい人へほど、布施に回ったといいます。
もちろん貧しい人からせしめて、「もっと苦しめてやろう!」という他意が、托鉢僧にあったわけではありません。
苦しんでいる人が身銭を切る体験を通じて、豊かな生活へと導くのが狙い。
本来、お金を支払うというのは、「豊かな行為」なはずです。
それがいつの頃からか「節約は美徳だ」「我慢が大事」などと、まことしやかにささやかれ、ケチケチしたイメージが私たちの潜在意識に形成されました。
そして先述したように、私たちのあらゆる言動は、すべてイメージが司っています。
すなわち節約ばかりしていると、貧しいイメージにさいなまれ、実際に貧しくなるし、積極的にお金を支払う豊かなイメージが形成されると、それにふさわしい人生観が定まります。
いろんな役立つ情報を発信するYouTube動画はたくさんありますが、本当にそれらを視聴して役立てられるのは、恐らく視聴者全体の1割未満。
なかでも「身銭を切って」スパチャをする人が、確実というわけです。
そうでなければ、昨日見たばかりの動画内容ですら、何ひとつ思い出せないのでは?
というわけで、このテニス上達メモの記事は「無料」ですから、皆さんの中では「高が知れている」情報としてイメージされています。
なので筆者の私から申し上げるのもはばかられますか、全然役立ちません(笑)。
役立てるには、どうすればいい?
方法論は、すでに述べました。
「『知る』と『実践する』は雲泥の差」というのは、そういう意味です。
明日になって何ひとつ思い出せなければ、この記事を読んだ時間と労力は、すっかり「無駄だった」という顛末。
結局人生は、何ひとつ思うように、変わらないのです。
即効テニス上達のコツ TENNIS ZERO
(テニスゼロ)
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スポーツ教育にはびこる「フォーム指導」のあり方を是正し、「イメージ」と「集中力」を以ってドラマチックな上達を図る情報提供。従来のウェブ版を改め、最新の研究成果を大幅に加筆した「note版アップデートエディション」です 。https://twitter.com/tenniszero