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イップス克服に向けて002.無事、笑顔でテニスを楽しんでいる

お世話になっております。
イップス友の会、微力ながら応援しております。


以前、トスイップスだった方の相談メールがありましたが、
(若い時にトスイップスになりつらくてテニスをやめた、というような内容です)

この方は、久しぶりにテニスをやりたいとのことで、偶然テニスクラブでお会いした方でした。
私がテニスゼロを紹介しました。
そういえば、紹介した翌週にはその方はゼロテキストを全て購入しており、びっくりしたのを覚えています(笑)。


トスイップスというものを、このとき私もはじめて見たのですが、
当初は全然トスがまともに上がらず、全球ダブルフォルトでした。
ストロークなどは問題なかった(むしろ上手い)ので、もちろん技術がないわけではありません。

今でも同じテニスクラブに所属しており、たまにご一緒しますが、無事、笑顔でテニスを楽しんでおります。



一方、どうしても上手くいかずにテニスをやめた方も何人もみました。
テニスをやめないまでも、私のアドバイスでは効果がなく、楽しめていない人は未だにいっぱいいます。

人が変わる、いうのはこれまでの価値観・生き方を否定する部分もあるので、
本当に難しいと痛感しております。

また、自分が経験者だからなのか、
今上手くいっている方、いっていない方、今後上手くなりそうな方、苦労しそうな方が何となくわかりますよね。



全員で協力して上に行く、という理想の実現はなかなかに難しいですが、
少しずつでも共感してもらえる同士を増やしていきたいと思っています。

回答
私が「イップスは克服できる」と申し上げます根拠は、人は、必ず、更新され続けるからです。

死ぬ直線まで変わり続けます。

よく言われるのが、人の身体は部位にもよりますが1カ月から1年で、すっかり入れ替わるという新陳代謝。

身体だけではありません。

心だって、瞬間瞬間変わります。

優しい性格というのはありません。

ある人や物事に対してその時にできる条件が整えば、優しく変化します。

怒りっぽい性格というのもありません。

ある人や物事に対して、そのような条件が整った時に、怒りっぽく変化します。

イップスだってそうです。

発症するのは、そのような条件が整った時だからです。

ところがイップスになると、「イップスの自分」という、何か確固たる変わらない自分がいるかのように錯覚しがちです。

その錯覚が、さらなるイップスを更新します。

食べ物が変われば身体が変わるように、自分についての理解が変われば症状も変わります。

では、どうしてイップスが治らないのか?

こんなことを言うと叱られるかもしれませんけれども、本人が本当は、「治りたくない」から。

これが答えです。

「そんなことはない!」

「こんなにつらいんだから、絶対に治りたいに決まっている!」と、思い込んでいるかもしれません。

しかしそこは、「自己欺瞞」という心の「だます性質」がある。

「思い込み」「バイアス」などとも、言い換えられるかもしれません。

自分について、本当のところを分かっていないのです。

おっしゃるとおり、ここが、「これまでの価値観・生き方を否定する部分」に該当するのだと思われます。


「否定」というとネガティブですが、これまでの価値観・生き方を「更新」すればいいだけです。

さてここからは、イップスを発症した方に向けた、克服のための具体的なアドバイスを綴ります。

上記のとおり、「自分について分かっていない」というのが原因。

とはいえ、自分について分かろうとして、過去の生い立ちをさかのぼって振り返るのは、難しいかもしれません。

期間が、長すぎるからです。

いえ、1年、1か月、1日だって、長すぎる。

自分について、本当に明確かつ具体的かつ客観的に分かるには、「今、ここ、この瞬間」の自分であれば、間違いがありません。

これが、自分について分かる「確かな方法」です。

しかし、思考や感情といった捉えにくい対象について分かるには、慣れないと難しいでしょう。

ですから『集中力のトレーニングBOOK』で説明されているような、「座る」「立つ」「歩く(右足・左足)」といったような動作(身体)的な対象から取り組むのが、段階的かつ速やかに、イップスを克服するための手ほどきとなる。

動作(身体)が変われば、思考、感情も変わります。

よく言われるのが、楽しい(感情)から、笑う(動作)のではない。

笑う(動作)から、楽しくなる(感情)のに似ています。

具体的なテニスのシーンに当てはめれば、心が緊張するから(感情)、スイングが縮こまる(動作)のではない。


「慎重にプレーしよう」として縮こまったスイングをする(動作)から、心が緊張する(感情)のです。
なので萎縮を解きほぐすには、「慎重にプレーしよう」などとするのではなくて、「いつも通りのスイング」を心がければ、心の緊張も緩和するしだいです。
具体的なドラマの一場面に当てはめれば、妻の出産を待つ病室の前で、夫がせまい廊下の端から端を、行ったり来たりするシーンをご覧になったことはないでしょうか?
そうして行ったり来たりする身体動作を通じて、心を落ち着かせようとしているのであり、実際に落ち着くのです。


動作(身体)が変われば、思考、感情も変わります。

食べ物が変われば身体が変わるように、自分についての理解が変われば、イップス症状も、ものの見事に変わります。

即効テニス上達のコツ TENNIS ZERO
(テニスゼロ)
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