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テニス上達メモ452.精神力を使わずによい習慣を身につけたり、悪い習慣をやめたりする方法

身につけたい習慣はないですか?

やめたい習慣はないですか?

今回はそれらがあっさり実現可能という話です。

「物理的距離を取る」という話をしました。

これの応用です。

たとえばダイエットをしたいのであれば、食べ物の買い置きをしない

買い置きをして食べ物が家にあると、物理的距離が近いから、つい手が伸びてしまいます。

無駄遣いを減らしたいなら貯金箱を使うというのも、物理的距離を取る有効な手段になるでしょう。

安易に開けられないため、そこまでして使おうというモチベーションが、高まりにくくなるからです。

あるいは振られた彼氏、または彼女について忘れたいなら、写真や手紙を含む思い出の品などを一切合切捨てるというのも、同じ類の話です。

禁煙したい場合なども、以下同様です。

これを逆手に取れば、よい習慣を身につけたいのであれば、「物理的距離を縮める」と、とても簡単になると分かります。

例えば私は今、原稿の執筆をスマホの音声入力に頼ることが多いですが、これは物理的距離が近いため、スムーズに仕事を始める習慣づくりに寄与しています。

パソコンは確かに便利で、原稿をまとめる際には使いますけれども、執筆を着手するにあたっては、パソコンを立ち上げて起動する時間を費やすのも、物理的距離の障壁として立ちはだかります。

その距離がスマホの場合は、大幅に短縮されるというわけです。

ボールに集中する習慣を身につけたいなら、いつもボールを手元に置いておくというのが有効という話は、『ボールに集中する裏技』に書きました。

マクドナルド元CEOの原田泳幸氏、趣味はプロ顔負けのドラム演奏ですが、手元にいつもスティックを携えていた話は有名です。

そういえば誰だったかは忘れましたが、マラソンの女子選手が寝間着として、ランニングウェアを着るという話を聞いたことがあります。

パジャマから着替える物理的距離を、縮めることができるからです。

起きたらすぐに走りに行ける。

「着替えなきゃいけない…」というそれだけでも、かなりのブレーキがかかるという話です。

逆に言えば悪い習慣も、物理的距離が近ければ、簡単に身についてしまいます。

スマホ依存などはその最たる例でしょう。

単に手元にあるという理由以外に、多くの場合、電源を入れる手間すらないからです。

これが私の場合は原稿を執筆する際に、すぐに着手できてしまう絶大な効果を発揮しています。

ですから逆に言えばスマホ依存をやめたいなら、使用し終えたら電源を切って、次に使うには起動し直すようにすると、物理的距離が取れて、幾ばくか効き目があるはずです。

長距離恋愛が長続きしにくいのは言わずもがな。
物理的距離が遠いからです。

逆にある人と親しくなりたいのであれば、「単純接触回数を増やす」という理論も聞き覚えがあります。

1回だけ、長い時間会うよりも、短い時間でも何回も接見する方が、物理的距離が縮まるぶん、相手に対する警戒心が薄れて精神的距離も縮まるというセオリーだったと思います。

「ザイアンス効果」と呼ばれ、仕事の営業などでも広く活用されているようです。
「遠くの親戚より近くの他人理論」です。

見てきたとおり、よい習慣も、悪い習慣も、身につけるにも、やめるにも、単純に「物理的距離のコントロール」によって、それが実現しやすくなりそうです。

精神的な力で、頑張ってはいけません。
精神的な力で頑張ろうとするから、「つらくなる」のです。

心に働きかけるというより、体に働きかけると言い換えてもよいでしょう。

「吊り橋効果」でも書きましたとおり、心に働きかけて「ドキドキしろ!」と命令しても、しないでしょう?
だけど体を吊り橋に連れていったら、いやがうえにも心はドキドキします。

心に働きかけるのではなく体による実体験を通じて、望ましい変化(進化)を促す

その具体的な方法のひとつが、「物理的距離のコントロール」というわけです。


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(テニスゼロ)
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