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テニス上達メモ026.すべての技術的アドバイスは、「後づけ」である


▶楽しいから笑うのではなく、笑うから楽しくなる

それが良いか悪いかは別として、すべての技術的アドバイスは「後づけ」です。

ボディターンを使ったスイングを行うから、力強いストロークが打てるのではなく、力強いストロークを打とうとした結果、ボディターンを使ったスイングが現れたのです。

それを外から見た第三者が勝手に、「力強いストロークが打てているのは、ボディターンを使ったスイングを行っているからだ」などと、後づけの技術解説をのたまいます。

原因と結果を取り違える誤解を、私たちはよくやります。

楽しいから笑うのではなく、笑うから楽しくなるとか、悲しいから泣くのではなく、泣くから悲しくなる、などですね。

感情(楽しい)が行動(笑う)に反映されるのではなく、行動(笑う)によって感情(楽しい)が生み出されるというのが、「アズイフの法則」です。

▶「する」のではなく、「なる」

話が逸れましたが、力強く打とうとするから、ボディターンが現れるのだし、スピンサービスを打とうとするから、プロネーションが行なわれるのであり、ロブを上げようとするから、フォロースルーは高くなるのです。

逆にいえば、ボディターンを使うからといって、必ずしも力強く打てるわけではない。
 プロネーションを行なうからといって、必ずしもスピンサーブが打てるわけではない。
 フォロースルーを高くするからといって、必ずしもロブが上がるわけではない(スイングを低く止めても、ロブは上がります)。

原因と結果をはき違えています。

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スポーツ教育にはびこる「フォーム指導」のあり方を是正し、「イメージ」と「集中力」を以ってドラマチックな上達を図る情報提供。従来のウェブ版を改め、最新の研究成果を大幅に加筆した「note版アップデートエディション」です 。https://twitter.com/tenniszero