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熱い、強い、大学テニス。

今回は、シンプルに日本の大学テニス界のレベルの高さについて書いていきたいと思う。

毎年10月に行われる全日本テニス選手権。優勝賞金も400万円と国内大会最高規模を誇る。

ATPツアーやATPチャレンジャーを主戦場としている選手は近年出場しない傾向にあるが、日本のテニス選手なら誰もが憧れる舞台だ。
その全日本テニス選手権では近年、プロ選手を相手に互角以上に戦い、勝ち上がっていく学生テニス選手の活躍が目立つ。

男子シングルスだけで見ても、昨年(2019)は島袋将選手(早稲田大学/4年)、望月勇希選手(中央大学/4年)がベスト4。

また、2016年大会の諱五貴選手(明治大学/4年)のベスト8以降、毎年男子シングルスではベスト8以上に大学生テニス選手が入っている。

〔大学生選手の全日本(男子シングルスのみ)での戦績.2016-2019〕

・2018年
ベスト8 羽澤慎治選手(慶應義塾大学/1年)

・2017年
ベスト4 上杉海斗選手(慶應義塾大学/4年)
ベスト8 望月勇希選手(中央大学/2年)

・2016年
ベスト8 諱五貴選手(明治大学/4年)

※カッコ内の学年は当時の学年です。

2016〜2019年にかけて、全日本選手権のベスト8以上に5人の選手が入っている。ベスト16も含めるともっと増える。

また、現時点で日本ランキング50位以内に入っている学生テニス選手は以下の通りだ。

〔日本ランキング50位以内の大学生テニス選手〕(JTAランキング2020年第4週付)
※左側カッコ内は全日本学生ランキング(2019.12月時点)順位。

15位 (学生3位) 島袋将選手(早稲田大学)
20位 (学生2位) 望月勇希選手(中央大学)
25位 (学生7位) 川橋勇太選手(筑波大学)
27位 (学生4位) 羽澤慎治選手(慶應義塾大学)
34位 (学生1位) 今村昌倫選手(慶應義塾大学)
40位 (学生18位) 楠原悠介選手(法政大学)
41位 (学生9位) 白石光選手(早稲田大学))
48位 (学生13位) 千頭昇平選手(早稲田大学)

以上に名を連ねる選手達は、授業の合間を縫って積極的に外部の一般大会に参加し、それ相応の日本ランキングを手にしている。

勿論今回名前を挙げた選手達以外にも、彼らに匹敵する実力を持つ選手が学生テニス界には多く存在する。

以上をご覧頂ければ、学生テニス界トップの選手達が、国内でどの辺りのレベルにいるのか何となくは理解して頂けたと思う。

ここからは私の主観だが、トップレベルより少し下(学生ランキング50位程度)大学生のレベルも、一般大会(日本ランキングが付く大会)に出場さえすれば確実に日本ランキング60〜70位に入る実力はある。50位、40位に入る選手も数多く出てくるはずだ。ただ、学生なので授業とのの兼ね合いや、金銭面、モチベーションなど様々な問題がある。そして基本的には学生大会主体に出場するので、実力通りに日本ランキングが上がらない現状がある。

〜終わりに〜

今回は『学生テニス、強いよ!!』と伝えることが目的だったのでここまでにするが、運営や集客を上手くやれば、全日本学生テニス選手権(インカレ)が、全日本テニス選手権より盛り上がる可能性もあるかもしれない。

熱いからね、学生スポーツは。

坂井勇仁






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