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相手の球威を上手く使え!~格上から勝利をもぎ取る秘策とお勧めの道具~

どうも。元スーパーショットのえぐちです。

先日行われたSUPER SHOT CUP。ダブルスは準優勝、シングルスでは優勝しました!双方ともハイレベルな試合ばかりでしたが、その中で優勝、準優勝できたことは嬉しかったです。次の目標は、ダブルスとシングルスのアベック優勝ですね。(もちろんダブルスは今回と同じペアでリベンジします。)


■シングルスの振り返り

予選リーグを1位で通過し、迎えた決勝リーグ。

第一試合6-5第二試合6-5(6ゲーム先取ノーアド)で何とか勝ちをもぎ取りました。

正直、ショットの実力で言えば私が決勝リーグで一番下。それまでの彼らの試合を見ていれば一目瞭然でした。ではなぜ試合で勝てたのでしょう。

■「相手の球威を最大限利用したから」

面をコンパクトに合わせ、インパクト後は最後まで振り切る。これを最も意識しました。球威で勝てないのは始めから分かっていました。なのでバウンド後にボールを落とさず、上がりっぱなにインパクトを合わせる。相手の球威を上手く利用できますし、タイミングが合えばショットで圧倒することも。

後はセンターにひたすらボールを集めるだけ。不思議なことに、これを続けると相手の球がどんどん浅くなって自分から角度を付けられるし、リターンの調子も上がってコースを狙えるようになるんです。

今回の試合ではラリーを重ねるにつれ、自分のペースに持ち込めました。(最後の方は勝ちビビりで意味不明なミスを連発しましたが、それは内緒です)

■相手の球威を上手く使えば格上に勝てる

強すぎて太刀打ちできない格上と対戦することもありますが、大抵は「頑張ればどうにかなりそう」な相手が多いです。

みなさんは格上と試合をして、こんな負け方したことはありませんか?

  相手の球に負けないよう、ムキになって力でねじ込もうとする
  →ミスが増える・振り回される
  →一方的な展開で負ける

正直最悪なパターン。特に格上のバコラーは力で圧倒しにかかるので、こういった展開を待っています。

バコラーは力で上回ったりエースを取りに行くのが好きです。変に力んで浮いた球は格好の獲物になります。じゃあどうすればいいか。戦術以前の問題で解決できます。「相手の球威を使ってタイミングで返せばいい」んです。

■タイミングで返すメリット


①省エネだから
②時間と空間を支配できる

メリットはこの2つ!それぞれ見ていきましょう。


①少ない体力で強いボールが打てるからです。相手の球威を上手く使ってタイミングだけで返せるようになれば、楽に強いボールを打てるようになります。相手は自分のペースで打ってくるので、体力は消耗するしミスも増えます

②つまり相手の時間を奪い深く返球できるということ。球威が強ければ強いほど、ボールにパワーがあるので速い球が打てます。さらに、ボールが落ちないので深く入るわけです。そうすると相手は苦し紛れのショットが多くなり、浮た球や浅い球を引き出せます。

要は、粘れてカウンターが決まりやすくなります。相手の時間を奪えば多少コースが甘くともミスを誘えますし、コースが良ければフリーポイントも取れます。また「大事なポイントで足が動かない」ことも減るので、チャンスをモノにする確率も上がります。最初は相手のペースでも、徐々に自分のペースに持っていけますよ。



■お勧めの練習法「普通の球出しでライジングを打つ練習をする」

いきなりラリーで実践するのは難しいです。なので、普段の球出しからライジングで打つ練習をしましょう。

ライジングの注意点は、打点の位置です。しっかり踏み込み、腰の位置でボールを捉えましょう。イメージが湧かない場合はyoutubeでプロの練習動画を見るといいですよ。あるスタッフによれば

「全米オープンのジョコビッチとズベレフの練習動画が一番参考になる」

とのこと。

タイミングが合った瞬間、簡単にボールが飛んでいきます。この感覚が掴めたら、普段のラリーやレシーブで実践するのみです。


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■スペックはこれ!


相手の球威を上手く利用するメソッドが少し分かったと思います。ではどんなラケットやガットを使えばいいんでしょう。2パターンに分けて紹介していきます。

○学生・若者プレーヤー

重いボックス型ラケット×硬いガット(緩く)」

・重いラケットを使う理由

 球威に負けないため

・ボックス型の理由

 ①コントロールしやすい
 ②面を作りやすい

・硬いガットを緩く張る理由

 ①コントロールしやすい
 ②相手の球威をそのまま利用するため
 ③スナップバックを最大限使える

格上との試合で「ラケットがはじかれる」経験は多くありませんか?もしかしたら、少しラケットが軽いのかも。重りを貼れば面がぶれにくくなり、ボールが安定します。また、ただ合わせるだけだとスピンがあまりかかりません。硬いガットを緩めに張ればスピンはかかり、コントロールと球威の両立が臨めます。


○パワーに自信がないプレーヤー・若者に勝ちたい中年プレーヤー


「普通のパワー型ラケット×硬いガット(緩く)」

・パワー型ラケットの理由

 扱いやすさ

・硬いガットを緩く張る理由

 ①コントロールしやすい
 ②相手の球威をそのまま利用するため
 ③スナップバックを最大限使える

重いラケットを振り切る体力がなかったり、怪我をしやすい人はフェイスが100inch、300gくらいのラケットを選択しましょう。そしてピュアドライブやEゾーンのようなパワー型ラケットを選択すべきです。

■まとめ

・相手の球威を上手く利用しよう
・ライジングを打つ時は、踏み込んで腰の位置で捉えよう
・体力があれば「重いボックス型ラケット×硬いガット(緩く)」
・体力に自信がないなら「普通のパワー型ラケット×硬いガット(緩く)」

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