見出し画像

コーディネーショントレーニングに大事な「7つの運動能力」とは

みなさんこんにちは。加藤です。
今回は、スポーツをやっているとよく耳にする「コーディネーショントレーニング」について解説していこうと思います。

今回は身体能力についてのことなので、スタッフの相方A(パーソナルトレーナー有資格者)の意見を参考にしつつ進めていきます。

コーディネーショントレーニングをただ行うだけでなく、どんな能力を伸ばしたいか、伸ばしたい能力は何なのかをわかっておくと、有効なトレーニングを見つけるのに役立つと思います。

なんとなく行う ⇒ 伸ばしたい能力を狙って伸ばす!

コーディネーショントレーニングとは

身体トレーニングにおいて、神経系に視点を置いたトレーニング方法です。
各部位の強度を高めるというよりは、「思ったように身体をコントロールする」「動きやすい身体を作る」ことを目的とします。

そしてこのコーディネーション能力には「7つの能力」と呼ばれるものがあります。

7つの特性を理解することで、習得したい能力にはどういったトレーニングが有効かを知ることが出来ます。

7つの能力

  • 定位

  • 変換

  • リズム

  • 反応

  • バランス

  • 識別

  • 連結

以上の7つです。
文字だけ読んでもわかりづらいと思いますので、以下にそれぞれの特性を紹介します。

定位

・・・  動いている物体や相手、周囲の状況などを見て動きを調整する力
例)自転車や人とぶつからないように距離を取って歩く、など

テニスで言うと、ボールとの距離感や、ポジショニングに関わってくると思います。
コートのラインなど見ずとも、今立っている位置を把握できなくてはなりません。

変換

・・・  状況が変化したときに、動きを切り替える力
例)構えから走り、走りから止まる、など

ボールを打ちに行くとき、打った後、動作が次々に切り替わります。
それをスムーズかつ素早く行いたいですね。

リズム

・・・  主に目や耳から得る情報をもとに、リズムよく動きを表現する力
例)手拍子に合わせてステップする、縄跳びを上手に飛ぶなど

反応

・・・  何かのシグナルに対して、適切なタイミング、速度、動作をする力
例)右に飛んできたボールを取り易い方向に走り出す、など

バランス

・・・  バランスを保つ(地上、空中、動作中)、または崩れたバランスを戻す力
例)転びそうになったとき、反対足で踏みとどまる、など

識別

・・・  道具やボールなどを上手に扱う力
例)ラケットやバットの芯でボールをとらえる、スイングのラインや速度を調整するなど

連結

・・・  身体の関節や筋肉を順序良く、無駄なく動かしていく力
例)下肢から胴体、胴体から上肢へ動きをつなげる、など

テニススクールで良く見るコーディネーショントレーニング

テニスで良く見るトレーニングについて上記のどんな能力が関わっているかを軽く解説します。

1,ラダートレーニング

ハシゴのようなラインを地面に置いて細かいステップを踏んでいるところをみたことありませんか?
あれがラダートレーニングです。
変換、リズム、バランス、連結などに関わってきます。

2,キャッチボール

シンプルなキャッチボールですが、ボールの種類を変えることで、様々なトレーニングになります。
リアクションボールと言って凸凹なボールでランダムにはずむボールで行っても良いと思います。
定位、変換、反応、連結などに良いと思います。

3,ラケットリフティング

いわゆるボール突きですね。表、裏、下突きなどいろいろあります。
リズムや特に識別能力に関わってくると思います。

まとめ

コーディネーショントレーニングはいろいろなものがありますが、普段行っているトレーニングはどんな能力につながってくるかが理解できると、新しい見方やトレーニング方法のアイデアが生まれてくる助けになると思います。

テニスだけでなく、野球、ゴルフ、バドミントンなど道具を使うスポーツでパフォーマンスを上げていくには、身体能力の強度を上げていくだけでなく、身体を上手く使う連結能力や、道具を上手く使う識別能力が欠かせません。

以上になります。
皆さんのテニスライフ、スポーツライフに少しでもお役に立てれば幸いです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?