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5.リターンのコースとレシーバーのポジショニング - テニスダブルス雁行陣の戦術と戦略

リターンのコースはサービスのコースにもよりますが主に4種類あります。

1. クロス
2. ストレート
3. ストレートのロブ
4. クロスのロブ

図5-1①のクロスのリターンが基本戦術であり、相手がサーブアンドボレーをするようであればネットを越えてから足元に沈むようなリターンを狙うようにします。相手が雁行陣であれば、深いリターンも有効です。それでは他のパターンはどのようなときに使うと有効でしょうか?

2のストレートのリターンは相手がポーチによく出てくる場合には、これを封じる意味でも時に打つと有効です。ただし、相手のサービスのコースと相手のポジショニングによります。前衛の守備範囲内に打つことは相手が少し上手であれば、通用しないどころか相手にチャンスボールを与えていることになります。前衛に当ててミスを誘うという作戦は、相手のセカンドサービスがよほどチャンスボールになる状況や前衛がボレーが苦手な状況でなければ通用しないでしょう。原則として前衛はポイントゲッターだからです。

センターに入ったサーブの場合

図5-1のようにセンターに入ったサーブの場合には前衛がポーチに出てこない限り、ストレートが抜ける可能性は非常に低くなります。ただし、サーブがセンターに入ると相手の前衛としてはポーチに最もでやすい状況になります。もし、相手の前衛のポーチの動きだしが早いようであれば、ストレートにリターンをすると相手の逆をつく形になり有効な場合があります。

サーブがサイドに入った場合

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