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【徒手療法のすべて】における徒手療法の概念

徒手療法とは、各系(感覚器系、結合組織、筋系、神経系、関節系、循環系、内臓系など)に対する療法士の手を用いた手技のことを言います。

理学療法士が実施する徒手療法においては、徒手理学療法と呼ばれ、このように定義づけられています↓

①クリニカルリーズニングに基づき、運動療法を含む徒手的治療技術を用いて、神経・筋骨格系のコンディションをマネージメントする理学療法の専門分野である。

②科学的・臨床的に有効なエビデンスと、対象者における生物心理社会的な背景を十分に考慮し包括的に実施する。

Beeton K, et al.IFOMPT Educational standards in Orthopaedic Manipulative Physical Therapy. Members of the IFOMT Standards Committee, 2008.

この定義のなかでのポイントは、「運動療法を含む」というところです。

徒手療法と聞くと、真っ先に「モビライゼーション」や「マニピュレーション」といった手技を思い浮かべる方も少なくないかと思いますが、それらは狭義の意味での徒手療法です。

<広義の徒手療法>
・徒手的関節可動治療
・徒手的伸張運動
・徒手抵抗運動
・治療マッサージ
・PNF手技
・動作介助やハンドリング

<狭義の徒手療法>
・モビライゼーション
・マニピュレーション
・スタビライゼーション
・モーターコントロール

板場英行. 徒手理学療法. 理学療法学 43.3 (2016): 263-272.

このようにどの範囲で徒手療法を捉えているかで解釈が異なってきます。

この【徒手療法のすべて】では、より汎用性高く、比較的簡単に徒手療法を実施していただきたいので、「広義の徒手療法」で徒手療法を捉えて、各コンテンツを作成していきます。

そのため、特別な技術がなくても、基礎的な機能解剖学・生理学・運動学が頭に入っていればすぐにでも実践できるものがメインとなります。

「リハビリ中に頭が真っ白になって何をしたらいいか分からない…」
「評価によって原因は突き止めたけど、どう介入したらいいのか分からない…」

こういった悩みを少しでも払拭してもらえれば…という想いで、このマガジンを立ち上げましたので、もしもこういった悩みを抱えている方は、一緒に学んでいけると嬉しいです。

徒手療法のすべてはこちらから↓

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方法論を学べる/若手セラピストにオススメ/月に2〜3本の記事更新/今後、主要関節に対する徒手療法を30コンテンツほど構想中/その後はブラッシュアップ型マガジンへ

運動器リハでの「結局どうすればいいの?」を解決。各部位ごとの徒手療法に特化して発信。全て動画コンテンツで徹底解説🗣

少しでも臨床のヒントになっていれば幸いです!!!