【梅雨時期のテニス】

テニスをプレーしていくなかで、テニスコートのコンディションはとても大切な要因の一つになります。屋外のコートでは、天気によってコートコンディションが大きく変わって来るので天気のチェックは欠かせません。
日本は季節によって天候の変化が大きいので、どの天候でもコートが使用できるように砂入り人工芝のオムニコートが多くなっています。雨が降ってしまうとハードコートでは、水たまりができて滑りやすくなってしまうので危険です。クレイコートでは、土が水を吸ってしまいコートが柔らかくなりすぎてしまうため使用することができなくなってしまいます。オムニコートでは多少の雨であればコート上に水たまりもできず、足元も安定するので一定の雨量であればプレーすることができます。
ただ普段のオムニコートとは違う、雨オムニではいくつかの注意点が必要です。

ボールの変化
雨オムニでは、表面上は水が溜まっているように見えませんがコート自体には水分がないわけではないので、ボールが水を吸ってしまいます。水を吸ってしまったボールは、弾みが悪くなりボールの飛びも悪くなってしまいます。この状態でボールを飛ばすために力を入れてフルスイングばかりしていると体への負担が大きく怪我の原因になってしまうことも少なくありません。少しの打点のズレでも腕に対する衝撃が大きくなってしまうので、スイングの力強さ、速さよりも正確なインパクトを心懸けることが大切です。

ストリングの変化
ストリングは以前よりも進化してきているので、雨や水分に強くなってきていますが、それでも本来の性能が損なわれてしまったり寿命が短くなってしまいます。ポリ・ナイロン・ナチュラルの順に水分に強いですが、ナイロン・ナチュラルは特に影響を受けやすいです。ナチュラルを使用している場合は、雨の多い梅雨時期などはナイロンに変更したり、ナイロンを使用している場合は、長時間濡れたコートプレーした場合にストリングをこまめに張り替えるなどの対策が必要です。ポリを使用している場合は、ストリングが水を吸うことはないのでストリングの変更や張替えの頻度よりも、張り上げのテンションで調整していくことが必要です。

多少の雨であればプレーすることのできるオムニコートですが、普段どおりプレーすることは難しくなってしまいます。いくつも注意点はありますが、ボールとストリングに気を使うだけでも少し快適にプレーすることができますので、怪我をしないよう注意していきましょう。

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