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※11 アメリカの現地校ライフ;キンダーガーデン編

みなさんこんばんは、今日は、テネシー州で入学した小学校キンダーガーデンでのお話を紹介します。
テネシー州では、5歳になると、小学校入学です。
1年目は、キンダーガーデンと呼ばれ、小学校に通いますが、本格的に勉強を始めるわけではなくプレ小学生のような学年になります。
学校生活に慣れ生活習慣をつけたり…お勉強をスタートする雰囲気を感じ、本を読んだり学ぶ準備しながら、季節のイベントや外遊びなど幼稚園のように楽しむ時間もあります。
小学校0年生というイメージでしょうか?
さて、兄子虎が、キンダーガーデンの時の話。
テネシー州の片田舎とても小さな村に暮らしていたので、子虎は学校で1人だけの日本人でした。多国籍ではあるものの、アジア人の割合も少なくほとんどが現地で生まれ育つアメリカ人の子供達、超アメリカンスクールライフのスタートでした。
★書くということをひたすら楽しむ
子虎のキンダーでは、毎日ダイアリーを書く時間がありました。
勉強用のノートでなく、真っ白な紙を数枚カラフルな紙ファイルに閉じた手作りMyダイアリーでした。
足りなくなったら追加したり、ページの順番を閉じ直したりも可能です。
半分お絵描きをして、1行、2行短い文章を書きます。
今日の出来事でも、すきなおもちゃや、興味あることなんでもOKです。
内容を思い付かない子は、すきな絵本の絵をうつしたりしても大丈夫です。
ダイアリーの時間も、机に座ってシーンとして書くのでなく、
床に寝っ転がって書く子供、部屋の片隅で友達と集まって書く子供、思い思いの場所で好きなスタイルで書きます。
ノート風ファイルも前から1枚ずつ詰めて書くのでなく、真ん中から書いたり後ろから使ったりバラバラです。
面倒で1行の子も、文章が好きで沢山かく子もいます。何でもいいから、その日思いつくことを絵日記にかきます。
★スペル
保護者面談の日、先生が子虎のダイアリーをみせてくれました。
スペルミスだらけで何の単語かわからない文章を先生はいとも簡単に、読みあげてくれました。
大文字小文字はもちろん、文字のEやRの形が反対だったり、単語も耳で聞く、音でしかしらないので、思いつくままです。
ビックリして『どうして読めるんですか?スペルはチェックしないんですか?文法なおさないのですか?』と聞くと
『スペルを直す必要はありません。』 『今、初めて文章を書く子供達に、訂正したら、文章を書くこと自体がキライになるからです。』
文法やスペルのミスは2年生以上になったら、自然と自分で習って直したり、必要に応じて学んでいきます。
今は、書くことが楽しいということ、自分が何か書いて、相手に伝えられるということを体験してもらいたいんです。
それから1年中、いろんな文章を見ましたが、先生が赤ペンチェック?しているのは見たことがありませんでした。
・・・・KがCになったり、CがSになったり、ほとんどまともな文章はありません。でも先生は、うれしそうに上手に書いてるでしょーと
★訂正されない学び方
正しく書くという事より前に、子供達に書くということの楽しさを伝える
耳から聞いた言葉を何とか文字で伝えようとするのが1年間も続くのです。
漢字や、ひらがなが間違えたまま、1年間も訂正せずに喜んで・・・見守り続ける・・・イメージできますか?
それぞれが自分で気づいたり覚えたいと思った時にその子のペースで直していきます。
キチンと着実に基礎固め型~ノビノビ自由な放任型~どちらもいい、悪い、両方あると思いますが、ちょっと違った視点面白いですよね。
こうして、子虎は、”訂正”されるという体験をあまりせず、周りに比較される日本人も基本となるお手本もない中・・・実にノビノビと学校生活をスタートしたのでした。
(小学校2年生で日本に帰国し、かたっぱしから訂正され否定され、大変すぎる経験もしたので山あり谷ありですが、またそれは別の機会に・・・)
立ち寄って読んでくださりありがとうございます。
皆様との出会いに感謝!

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