「TENMEI」立ち上げのきっかけ
こんにちは。TENMEIの河野です。
TENMEIについてお伝えできればと思いまとめさせていただきます。
▪️歯磨き粉へのこだわり
20代前半。真っ白な歯に憧れさまざまなハミガキを試していました。
旅先で海外メーカーのものを買い込んで使ったり、海外から取り寄せたり。含まれている成分も「歯を白くする」ということだけで選択していました。刺激もめっちゃ強いので、磨いた後の味覚はおかしいし、朝起きたらちょっと口の中爛れたりがありましたが「効いてる効いてる」って勘違いしてました。笑
▪️価値観の変化
22歳の頃、父が脳出血で倒れました。自宅で気を失っているところを兄が発見し救急車で運ばれました。一命は取り留めましたが、半身麻痺の後遺症が残り現在も施設で暮らしています。
この出来事をきっかけに、父は歯が悪かったので
歯と脳の関係性、添加物・成分が身体に与える影響について学び始めます。
学んだことで価値観が変わり、歯磨き粉を含め、より身体に優しい商品、環境への配慮、ブランドの想いを見て商品を選ぶようになりました。
「買い物は投票」って言い得て妙ですよね。
経皮毒の影響
ハミガキ選びには特に気を遣って選んでいました。
口の中の経皮吸収率は非常に高く、よくパッチテストとか腕の内側ですると思うんですが、そこを１とした場合の１０倍以上とも言われています。
↑経皮毒について（初耳の方にはすごくわかりやすい内容です）
経皮毒とは、皮膚を通じて体内に侵入する有害化学物質のこと。これらの物質は小さく、皮膚の隙間からすり抜けて血流に混じり、全身を巡ります。また、有害物質は脂肪と結びつきやすい特性があり、男性では肝臓、女性では胸や子宮に蓄積されやすい傾向があります。生まれた赤ちゃんからシャンプーの匂いがしたとかって話は有名ですよね。
このような化学物質により影響を受けた子宮から生まれた子供は、アトピー性皮膚炎や花粉症といった特定の原因が明確でないアレルギーになるリスクが高くなると言われています。つまり、子供が胎児の時点で有害な化学物質の影響を受けていた可能性があります。
日常で頻繁に使う製品に含まれる有害物質は量としては微々たるものですが、日々使い続けることで少しずつ体内に蓄積されていき、突然健康問題を引き起こす可能性があります。
使用感・香りの問題
それからは海外の自然派で効果もありそうなハミガキを取り寄せて使用していました。でもやっぱり、海外メーカーのものは
香りが合わない
刺激が強すぎる
売り切れていて買えない
届くまで時間がかかる
ハミガキの後、味が変わる
のような不満も抱えていました。そんなことから、自然派で効果もあるの自分たちが使いたいと思える歯磨き粉を作ろう！！と思い立ち商品開発を始めます。
▪️マインドフルネスとの出会い
自身の悩みから
現代人のほとんどはそうかもしれませんが、僕も仕事柄、毎日長時間PCやスマホを使います。そのため、典型的な脳疲労・デジタル疲労の症状に悩まされていました。
記憶力の低下
思考がまとまらない
何をしようとしたか忘れる
わけもなくイライラする
飽きっぽくなってきた
などなど。そんな自分の状態が嫌で、解決する方法を探していると、マインドフルネスの、ストレス低減の効果や、脳疲労の解消への効果を知ります。
もともと、禅の文化や世界観は好きでしたが、座って行う瞑想などはなんとなく「した方がいいんだろうなー」と思う程度で、お坊さんや意識高い系の人がするものくらいに思っていました。
マインドフルネスの効果
マインドフルネスとは、現在の瞬間に意識を集中させ、その時々の感情や感覚、思考に対する認識を深めることです。その効果は以下のようなものがあります。
ストレスの軽減: ストレスを軽減することが科学的に証明されています。自分の心と体の状態に対する理解を深めることで、ストレスを受けた時にどのように対処するかを学ぶことができます。
集中力の向上: 集中力や注意力を高めます。自分の思考や感情に対する自覚が深まると、仕事や学習などの集中を必要とする活動に集中する能力も向上します。
感情のコントロール: 自分の感情を理解し、それに対応する能力を強化します。それにより、感情が思考や行動にネガティブな影響を及ぼすのを防ぐことができます。
睡眠の質の改善: より良い睡眠を促します。現在の瞬間に集中することで、過去や未来の心配から解放され、安心して眠ることができます。
科学的根拠に、今の自分には必要なモノだと初めて腹落ち。ようやく本格的に学び実践し始めました。資格も取得し、講座にも積極的に参加しました。実際に効果や良さを感じていましたが、、、継続って難しいですね。笑
▪️もっと気軽にマインドフルネスを
良いってことはわかっても、毎日瞑想の時間作るのって難しい。
パートナーや家族がいれば尚更だと思います。
もっと気軽に、手軽に、同じような時間を作れないかな・・・
と探していたところ、ニューヨークタイムズのある記事を見つけます。内容はハミガキがマインドフルネスのエクササイズになるというものでした。他にもNETFLIXの番組「Head space」のサイトにも同様の内容を見つけます。
「これなら毎日できる！！」と実践し始めました。
ハミガキをマインドフルに行う
それまで、ハミガキって毎日の作業的なルーティンの一つでした。スマホを見ながらすることが多かったです。
マインドフルネスなハミガキでは、ハミガキの動作一つ一つに集中する。歯ブラシを持つ感覚、歯磨き粉の香り、歯ブラシが歯に触れる感覚、歯磨き粉が口の中で泡立つ感覚など、普段は気づかないような細部にまで意識を向けることにより、一見単調なハミガキの時間が「今」に集中する瞑想のような時間へと変わりました。
▪️美郷のアロマとの出会い
美郷町
美郷町は宮崎県の北部に位置する人口4400人ほどの山間の自然豊かな小さな町です。町の90％以上が山林。65歳以上が50％以上を占める宮崎県で最も高齢化率の高い限界集落です。
美郷のクロモジ
美郷町は1日の寒暖差が大きく、気温の差が20℃を超える日もあることから植物たちが強く育ち、強い香りを持ちます。
▪️クロモジと日本人の深い関わり
クロモジは、日本の山地に生息する和製ハーブ。その特徴的な香りは、主成分であるリナロールによるもので、リラックス効果があります。
千利休は茶室にクロモジの枝を取り入れたと伝えられ、高級な和菓子に添えられる楊枝もクロモジの木を削ったものです。クロモジは神社の垣根としても使われ、天皇の儀式、大嘗祭では、クロモジの小柴垣に熱湯をかけて香りを立たせる儀式も行われます。クロモジは、古くから日本の文化に根付いているのです。
歯ブラシとして使われていた
江戸時代には房楊枝というクロモジの枝は歯ブラシとして使われていました。また、美女が房楊枝を使って歯磨きをする様子は、浮世絵の題材としてもよく取り上げられていました。
▪️偶然の連鎖
ただ、身体に優しいハミガキを作りたいと思い立ったところから、始まった商品開発。それから本当に偶然が重なり、ハミガキがもたらす心への影響、ハミガキとマインドフルネス、アロマのリラックス効果、美郷町、クロモジの歴史、点と点が偶然繋がり「TENMEI」の「ハミガキをマインドフルネスな時間に」というコンセプトは生まれました。
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