グリーンブック

【あらすじ】

ニューヨークで出会った天才黒人ピアニストのドン・シャーリーとイタリア系アメリカ人のトニー・リップ。

ある日トニーはドンの演奏ツアーに同行する運転手として採用される。

育ちが良く服装や行いも上品なドンと、すべてにおいて大雑把、というよりがさつなトニー。

正反対な二人の2か月の演奏旅行の際に

トニーは黒人専用のモーテルや給油所、レストラン等が記載されている「グリーンブック」を渡される。

トニーは1日のほとんどをドンと過ごし、次第に打ち解けていくけれど

それと同時に黒人差別の現状を知ることとなる。

実在した2人を題材に描いた伝記コメディ。


【感想】

物語が進むにつれて2人の距離が縮まっていくのがドンの表情からも伝わってほっこりとする。

グリーンブックというものの存在をこの映画で初めて知った。

1960年代のアメリカがそういう差別の激しい国だったということは知っていたけれど

こういった差別は今でも少なからず起きていることなんだと思うとなかなか複雑な気持ちになる。

それでもドンとトニーの絆に感動し、涙が出た。

ドンは気難しいピアニストだったけれど

この人の運転手がトニーで良かったと思う。

また、クライマックスでのトニーの奥さんの台詞も良い。

音楽用語でいうとクレッシェンドな作品。

ドンの演奏にも気持ちの昂ぶりが見える。

あと、車に関しては無知だけれど

2人の乗っている車が個人的にすごく好きなフォルムだった。

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