縞模様のパジャマの少年

【あらすじ】

父親の昇進を機にユダヤ人の収容所の裏に越してきたドイツ人の少年と

その収容所で過ごすユダヤ人の少年との物語。

ドイツ人とユダヤ人の当時の関係を子供目線で描いた作品。

何故ユダヤ人は差別されなきゃいけないのか。

何故彼らは縞々のパジャマを着ているのか。

ドイツ人の少年は何も理解できないまま

大人の前では周りと同じように振る舞い

親の目を盗んで家の裏へ行っては、金網越しにユダヤ人の少年と遊ぶ。


【感想】

学校で習った時は、ドイツ人もユダヤ人もそういった人種なんだと理解したつもりだった。

誰も8歳の目線なんて教えてはくれなかった。

大人の決めたことのせいで、友達と遊ぶどころか

その子を友達と思うことさえ許されなかった

そして大人に黙ってその子と遊び絆を深めることに

喜びと同量の罪悪感を抱く子供の感情を誰が考えたのだろう。

考えれば考えるほど悲しくなる作品だった。

それでも歴史の中のひとつの感情に触れることができたので

この作品に出会えてよかったと心から思う。

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