スタンドアップ

【あらすじ】

10代の頃に未婚の母となったジョージー。

やがて結婚し、もう1人子供を授かる。

しかし夫のDVが原因で家を出て行き、子供を養っていくため鉱山で働くことに。

同じく鉱山に勤めているジョージーの父親はひどく反対した。

「あれは男の仕事だ。女にできる仕事ではない」と。

それでもジョージーは家族の為にと

男女比30：1と言われるその職場へ。

そこで彼女を待ち受けていたのは、目に見える性的迫害の現状だった。

女だというだけで軽く見られ、性的な嫌がらせも日に日にエスカレート。

同僚の女性たちがされたことと自分のされたことを組合の人間に訴えてみるも、聞く耳持たず。

そして女性達も「性的迫害を受けているなんて訴えて働き口が無くなるほうが大変」と、証言を拒否。

ジョージーは何度も心が折れそうになるけれど、それでも会社を、社会を変える為に1人で立ち上がる。

【感想】

めちゃくちゃ胸糞悪い嫌がらせが多いけれど、それでもジョージーの立ち向かう姿勢は素晴らしかった。

男尊女卑は日本でも少なからずあることなので、女性として無視できる内容ではないなと思った。

そしてこの作品も実際に起きた事実を元に作られていて

このような内容の性的迫害を訴えても取り合ってもらえないような状況があったのかと思うと、女として悲しくなる。

徐々に明かされるジョージーの過去や

それに伴い変わっていく周りの人間の気持ちもわかりやすく伝わってくる。

この作品はもっともっと広まって欲しいと思う。　

作中では女性は酷く迫害を受けているけれど

全体で見ると女性への敬意で溢れている内容。

全女性及び社会人の皆様に推せる。