心と体と
【あらすじ】
食肉加工を行う工場で財務部長として勤める中年男性のエンドレ。
一人暮らしで片腕が不自由ではあるものの特に問題なく生活していた。
ある日彼の勤める工場に、品質検査官としてラーツ・マーリアという女性が派遣される。
彼女は美人だけれど内向的な性格で、同僚達と雑談等はせず職場では浮いた存在となる。
エンドレも最低限の挨拶や仕事に関すること以外は彼女と話すことは無かった。
しかし工場である事件が起こり、それをきっかけに2人にある共通点が見つかる。
それは、2人が毎晩同じ夢を見ているということ。
その日から2人の現実世界が少しずつ変化していく。
【感想】
心の悩みと体の悩みがすごくきれいに交わるストーリーだと思う。
各人物の性格というか人間性もわかりやすく面白い。
また、夢のシーンはとにかく映像が美しい。
現実との違いが視覚化されていてそこも良いと思った。
人間のとても繊細な部分を上手く映像化できていて、惹きつけられる。
金熊賞を受賞した作品だとは後から知ったけれど、納得。
ただ、食肉工場での解体シーンはギリギリ見られたけれど、ダメな人も多いのではないだろうか・・・
静かな映画なのに流れる血の量がその辺の殺人モノより多いのでちょっと覚悟したほうが良いかもしれない。
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