ナンシー

【あらすじ】

嘘をついて、嘘の自分を演じることで

他人との繋がりを保っていたナンシー・フリーマン。

ある日持病のパーキンソン病の影響で脳梗塞を起こしてしまい、母のベティが他界。

ナンシーは葬儀の準備等でバタついてしまうけれど、しばらくしてようやく落ち着きを取り戻す。

そんなナンシーはある日、30年前に娘が失踪してしまったリンチ夫妻のニュースを見る。

娘ブルックの当時の姿と、30年後である現在の姿を想像して作成された画像が画面に表示され、ナンシーは驚いてしまう。

今の自分の顔と瓜二つであるからだ。

そこからナンシーは自分の出生記録等調べて、リンチ夫妻に会いに行く決心をする。


【感想】

TSUTAYAのキャプションに「サイコスリラー」と書いてあったので

もっと悍ましい内容なのかと覚悟していたけれど

どちらかと言えばヒューマン寄りのジャンルなのでは。

色々な嘘があり、その嘘をつくのにだってそれぞれの理由があり

時として優しい嘘もあるということが伝わる作品。

短い映画だけれどぎゅっと濃い感情が詰まっている。

ナンシーの表情の変化がこの物語の起承転結を表している気がした。

要所要所で出てくるナンシーの飼い猫は可愛いし

飼い猫といる時のナンシーはとても安定していて綺麗だと思った。

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