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脳内フィクション

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頭の中に数多く思い浮かんだ「小説ほど長くないけどちょっとしたお話」を紹介していきます。 ちなみに全てフィクションです。 面白いかもしれないし面白くないかもしれないけど 読んでいた…
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#ノンフィクション

痛みと寒気と、そして熱。

解熱剤が切れ始めると、次第に寂しくなった。
軋むような痛みが関節を刺激し、こんなにも厚着をしているのにどうしようもなく寒い。
それなのに顔周りだけはボーっと熱を帯びている。
痛みと寒さと熱を同時に感じた時、私は自分の無力さや孤独さに寂しさを覚える。
処方された解熱剤は、今となっては薬局でも手に入る大衆的なものだ。
しかし薬剤師がいないと購入できない。便利なのか不便なのか曖昧なところだ。
そしてそれ

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