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GREENROOM FESTIVAL '21で『海岸通り』がきけたこと。

18年のロッキンぶりのフェス。

初めてのGREENROOM FESTIVAL。
去年のグリーンルームには本気で行こうとしていて、2日通し券を何とか買えて楽しみにしていた。
秋に延期されたのち、中止となってしまった。
ネオシティポップが大好きな私としては、行きたくて行きたくて行きたかったフェスだったのだ。
去年のラインナップを見てほしい。

GREENROOM日割り'20

ほんとにすごくて、行きたかった。
コロナのせいなので仕方ないけれども。

念願の今年のラインナップをみてみる。

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主催者の粋な心遣いで、ほとんど同じ出演者、同じ日割りになっている。
規模縮小に伴って、ステージの数が少なくなっているので出演者自体が少なくなっているうえ、海外アーティストもキャンセルになっている。
それでも、去年の形をできるだけ再現しようとしてくれた。


と、いうわけで本日帰って即noteを書いている。
正直ネガティブな感想も少なからずあるのだが、今胸にあるのは「開催できてよかった、いけてよかった」の気持ちである。

音楽業界はライブハウスでクラスター感染が発生してから、世間から強い逆風をうけることになってしまった。
それでもなんとか協力して開催までたどり着けたことが素直に嬉しいと思う。

どうにか開催し続けられるといいと思う。


グリーンルームは初めての参加だったが、すごく楽しめた。
ロケーションが良すぎる。
ほかのどのライブ会場よりも、ロケーションが美しくて、潮風も波音も感じる場所で気持ちいい音楽体験が極上だと思えた。
曇天が続いていた数日だったけれど、ラッキーなことに快晴で初夏くらい暑かった。1日で日焼けした肌が痛い。
夕方もサンセットが超がつくほど美しくて、何枚もスマホで撮ってしまった。



観ることができたアーティストはGLIM SPANKY,PUFFY,中納良恵,Vaundy,Dragon Ash,ASIAN KUNG-FU GENERATION。

特筆したい3組を取り上げたい。

Vaundy。
次々にリリースする楽曲がTikTokを中心に使われて、ノれる「エモい」サウンドといえば彼、が定着しつつある。
他のアーティストとターゲット層がずれているかもともおもったが、そんなことはなかった。
イントロが鳴るとすぐにどよめきと拍手がきこえた。
完全に彼の独壇場だった。
彼のノリは横浜によく合っていた。
ノれる彼の音楽はもっともっと拡大していくと、確信した。

Dragon Ash。
かじった程度しか聞かなかったけれど、かなり楽しかった。
長い間、ミクスチャーロックの名を背負って第一線で活躍し続けるだけあって、激しいだけでない、グリーンルームの波長に合わせたパフォーマンスだった。
初見の楽曲でも楽しめたのは、パフォーマンスの高さももちろん、それを受け入れてくれる雰囲気があった。
自由に、楽に、楽しんでいいという。
オシャレなこのフェスで、1番カッコよさを置いていったのは間違いなく彼らだろう。
kjが上裸になって、なおさらカッコよさが増した気がした。
かじる程度だったことを後悔したから、食べ尽くすくらいに、聴き込みたい。

ASIAN KUNG-FU GENERATION。
さすがのヘッドライナー。人気だった。
ステージエリアの入り口はは密になるほどの込み具合だった。
出演者の中で私が最も期待していたアクトだったけれど、それを超えられた。
貫禄が別格だった。
やはり邦ロックの最前線を走り続けたバンドだった。
披露したすべての楽曲が太く、血を騒がせた感覚があった。
これがロックだよな、と思わせるような。
名曲『ソラニン』のときに、コードが一度鳴っただけでざわつく。
あのイントロを観衆が期待するのが肌でわかる。
今日一番手が上がっていた気がする。
25周年のアニバーサリ―イヤーだそうで、『未来の破片』も披露。
珍しい披露らしく、好きな曲だからラッキーだった。
アンコールで『海岸通り』。
アジカンの中で最上に好きな曲。
海がすぐそこにあるロケーションに合わせてくれたらしいが、これがもう本当に最高で。
終演してから数時間たつが、まだ『海岸通り』の余韻の中にある。
幸せでびちゃびちゃな帰りの電車だった。
この一曲でフェスが終われたことが本当に幸せだと思う。


最高のフェスをありがとう。
課題もたくさんあるだろうが、フェスを守っていけたらいいと思う。
最高に幸せな1日だった。