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【試験の感想付き】基本情報技術者試験に合格するまでのロードマップ

2023年11月に基本情報技術者試験を取得しました。インターネット上にはさまざまなロードマップ・おすすめ参考書がありますが、今回は私が合格するまでのロードマップと感想を記事にしてみます。

インターネット上にあるロードマップが合うかどうかは人それぞれです。本記事も例外ではありませんので、概要を確認したのちに自分に合ってそうだと感じた場合はお試しください。


ロードマップ全体概要

ロードマップの全体概要図は下記のとおりです。

少なくともこれら参考書を完璧にすれば合格点には届きます。また、個人的には順番もこれ通りで良かったです。なお、過去問道場は10年分を2回ずつ解いています。

試験の感想

試験の感想としては、科目Aは思っているより難しく、科目Bは思っているより簡単でした。

試験内容は口外できませんが、科目Aは私が勉強した参考書を再確認しても一切載っていないものも多く出されました。しかし、よく聞かれる問題さえ取れれば合格点には必ず到達します。おそらく100点を防いだり合格平均点調整用の問題が多く含まれているのでしょう。

科目Bはトレースが重要です。私が勉強した参考書はどれも空白問題ばかりですが、実際の問題は値が与えられ、出力はどうなるのかといったものが多かったです(サンプル問題でもそうですね)。

各参考書の感想

キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者

本参考書は非常に分厚いのですが、解説にイラストがふんだんに使われています。最初の一歩としては非常に分かりやすいです。ただし、ある程度の知識がある人にとっては冗長に感じるかもしれません。

ITパスポートを取っておらず基本情報を受ける場合には、とりあえずこちらで全体概要を掴んでおきましょう。私は、一週目は軽く目を通し、2週目に理解が曖昧な部分や苦手な部分を見返しました。

こちらの参考書と過去問だけで科目Aは合格点を取ることができると思います。イラストやデザイン性が自分に合っている場合はおすすめです。

イメージ&クレバー方式でよくわかる栢木先生の基本情報技術者教室

こちらもキタミ式と同じように科目Aの参考書になります。こちらをやった理由は網羅性です。キタミ式は解説は丁寧ですが、本書だけに載っている用語が多々ありました。そこで、本書をパーと見て知らない単語のみをメモすることで網羅性を挙げています。

私はキタミ式から入ったのでこのような形になりましたが、こちらの本が合っている場合は、こちらのみでも良いと思います。ITパスポートを取っている人であれば、こちらからでも充分です。

うかる!基本情報技術者[科目B・アルゴリズム編]

こちらは科目Bの参考書になります。アルゴリズムが最近、必須になったため科目Bの参考書はそれほど多くありません。そして、本書籍は数少ない中でも解説が丁寧だと感じました。

アルゴリズム・疑似言語に触れたことがない場合はこちらの書籍で解き方を体に馴染めさせましょう。しかし、本書籍(第一版)は誤字がやや多く、初学者にとっては理解に苦しむ部分があります。しかし、解説は非常に良いため、軽く一周して雰囲気を図ることがおすすめです

基本情報技術者[科目B]アルゴリズムとプログラミング トレーニング問題集

本書籍は科目Bの問題を77問掲載しており、非常に良い練習になります。実際の試験の感じとしても本書のスピード感と似ています。口コミでは解説が不十分とありますが、福嶋本で概要を掴むことができていれば十分に理解できます。

本書籍の良いところは問題数が多いだけでなく、難易度帯もちょうど良いです。他の書籍は明らかに本試験より難しい(本番で取れなくとも問題ない)ものも掲載されているため、取捨選択が必要になります。しかし、本書籍はどれも本番で解きたい問題であり、かつ合格点に到達する内容ばかりです。

アルゴリズムを触れたことがない場合に本書籍をいきなりするのは難しいですが、他の書籍である程度慣れた後には本書籍で問題を解いていきましょう。

過去問

科目Aについては言及は必要がないかと思いますが、すべての過去問をまとめている過去問道場を利用しました。過去10年間分解き、9割取れるまで繰り返しています。

過去問で取るべき点数については様々な意見がありますが、私は安定して9割以上を取れれば確実に合格、8割安定でほぼ合格だと思っています。本来の合格である6割より高い理由は、本番は焦ってしまう事や、難しい問題が多かった時の対策です。実際に口コミでは過去問より難しいといった意見が多いです(私もそう感じています)

過去問では分からない問題が出ても「わからないから適当に選ぼう」となりますが、本番では「やばい。わからない。落ちるかも。どうしよう」など考えてしまいがちです。そのような心理状況に陥った際でも2割以上落ちることはあまり考えられないので、8割だと安心できます。

実際に試験を受けて感じた諸注意など

①科目Bの過去問(午後試験)は必要ない

科目Bについては過去問をやる必要がないと思います。旧型式の午後試験は現在の科目Bよりも文章量が長く、内容もやや難しいです。また、疑似言語の記述法も異なります。

もちろん、難しいものを解けるようになれば本番の簡単な問題を落ち着いて解くことができ、余裕が生まれます。しかし、思っているよりも学習時間が伸びるため、時間的に余裕がある方にしかおすすめできません。また、午後試験の過去問をおこなうのは上記2つの書籍が完璧になったのちにおこなうべきだと思います。

②科目Aは確実に難しい

科目Aは過去問より確実に難しいです。難しいというか、絶対的に解けない問題がいくつかあります(現場知識があれば別ですが、書籍では出てこない)。

科目Aで分からない問題が出ても焦らない精神がかなり大切です。本試験は相対評価のIRTですが、しっかりと勉強した自分が知らないものは周囲の人もどうせ解けていません。気にしないようにしましょう。

③とりあえず受けてみる精神

科目Bについては参考が少なく、勉強をし続けてしまう人がよくいます。気持ちは非常に良く分かるのですが、実際に試験を受けて見て雰囲気を知ることがとても重要だと感じています。7,500円と決して安くはありませんが、ワンちゃん受かるかも??まで行ったら一度受けてみても良いと思います。

また、私はテストセンターが初めての経験だったので、意外と場所に緊張しました。もし落ちても場慣れができるため、次の試験にかなりのアドバンテージにはなります。

まとめ

今回は基本情報技術者試験のロードマップ(私の合格までの流れ)をご紹介しました。適しているロードマップは人それぞれですが、今回紹介したものを1つ1つおこなえば合格は堅いかと思います。

基本情報技術者試験は巷では簡単、取る意味がない、などと言われている試験ですが、未経験者からすると十分に難しい試験です。勉強をしっかりとおこない、基本情報技術者試験を取得していきましょう。

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