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「AI分析でわかったトップ5%社員の習慣」は今までの自己啓発本の裏付けをくれる。

みなさんは自己啓発本を読みますか。

僕は同じことが書いてあるんだろうなあとわかっているようなものでも、定期的にモチベーションアップのためにわざと手に取って、「あー、最近こういうことができてなかった」「こういうところは間違っていない」という自分のメンテナンスのために読んでいます。

「AI分析でわかったトップ5%社員の習慣」越川慎司 はある程度自己啓発本を読みなれていて、その裏付けをするのにぴったりの本です。

・ビジネス書をある程度読みなれている人(5冊以上読んだことがある)

・部下のアドバイスに根拠が欲しい人

こんな人が読むと、活用しやすい一冊だと思います。

気になった個所の解説

○できる社員は資料作成時間が20%短く、一般社員はページが32%多い。

できる社員は資料において、相手の必要としているものを正確に把握して、「伝わる」プレゼンを用意します。

それに対して、一般社員はなんとなく不安だから、上司が求めてくるからといったあいまいな理由で資料を用意しすぎる傾向にあります。


○できる社員の73%が「意識改革」はしない。

複数企業をつかった実験では、トップダウンで意識改革を言い聞かせ続けた企業で、2年後で現場tの意識と行動が変わったケースは8%しかなく、一方で、実際に行動をしてみたら「思いのほか効果が実感できた」と答える社員が82%いて、そこから68%はその行動を継続したそうです。

大事なのはマインドを説き続けるのではなく、具体的な行動変化を促すところにあることが数字ではっきりと見えています。


○できる社員の79%が「休日はしっかり休養する」と答える。

一般社員にはやることがないので休みも働くという人が23%もいました。

それに対して、できる社員は休日に「自分のしたいことをする」「有酸素運動をする」「読書をする」といったリフレッシュをしていて、翌週の準備がしっかりとできたうえで週明けを迎えていることがわかりました。

ちなみに、全体平均で読書量は年間2.2冊だったのに対して、できる社員は48.2冊でした。いかにインプットが大切かがわかりますね。


○できる社員は8倍振り返りの時間をとる。

できる社員で自分の仕事を振り返る習慣がある人は48%、一般社員は6%しかいないとのことです。

これは長時間ではなく、15-30分くらいの短い時間です。

金曜の夜、水曜の朝、通勤時間など様々なタイミングで、振り返りをすることで、日々行動改善をすることで成果が生まれ、モチベーションと評価が上がるというグッドサイクルをつくっています。


○できる社員は笑顔である確率が1.4倍多い。

人が初めて仕事を一緒にするときに、会ってすぐの5秒で相手を信頼できるか判定するそうです。

ここで笑顔をしっかりとつくれるできる社員は仲間を増やしやすくなります。


○できる社員が感謝を発する頻度は3.2倍。

とくに、できる管理職は一般の管理職より部下を4倍以上ほめているそうです。

実験で、特定のグループに対して、感謝を伝えることを意識的にふやしたところ、メールやチャットの返信は早くなり、資料作成時間は9%短くなり、作業の合間にパソコンを開かない時間が13%増えたこと、かかわる人数が20%増えたこと、朝の出勤時間が18分早くなったことが確認できました。


当たり前のことが数字で書かれている強み

いかがでしたでしょうか。

こんな数字に裏付けされたできる社員(本の中では5%社員と表記)の行動原則が一冊まるごと続きます。

全ての行動を単純に言うと、「無駄なプレゼンはつくらない」「笑顔でいよう」「感謝を伝えよう」という当たり前のことです。

しかし、これを数字をもって伝えられると説得力が圧倒的に変わります。

自分自身で「やってみよう」という決意へとつながりますし、だれかに何かを伝えたいときに、この数字を添えるだけで、説得力のあるアドバイスができるはずです。

自分が成長を感じたい方、誰かを応援してあげたい方はぜひ、読んでみてください。


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