歩くための民間対処リハビリ3

【注】 必ず、 歩くための民間対処リハビリ1から、
 順番にお読みください。

ハムストリングス(大腿部裏側)をストレッチします。

相手の足を膝で曲げた状態で肩に掛けます。
そこで両手で挟むようにして大腿部を握り、
親指の位置に当たるハムストリングス(大腿部裏側)の
緊張度合を確認します。
非常に強い筋肉です。

必ず状態を確認しなくてはなりません。

そのまま、ゆっくり体全体で前斜め上に動き、
相手の膝を伸ばします。

すると、ハムストリングスがストレッチされます。
両手の感覚で、状態を確認してください。

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内転筋群のストレッチ

仰向けで相手の膝を立て、
太もも内側の筋肉の状態を手根部で確認します。

そのまま、ゆっくり相手の膝を外側に倒していきます。
確認位置を変えて数回行います。

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説明と雑談4

ここで、おさらいです。

寝たきりになる方は、足が固まって動かないと
感じていることが多いです。

それを、まず最初の足首カクカク補助で
意識付けを取り戻します。

すると、膝も曲がるように戻ります。

結局、よっぽど特別な病気でない限り、
足の骨も筋肉も固まることはないと思います。

私の経験から判断すると、ほとんどの場合、

『動かすと痛いから』とか、

『動くと転んで怪我をするから』とか、

『勝手に動くと誰かから怒られる』とか、

そういうことに対するトラウマなどの精神的圧迫から、
自分で動かないように命令を出してしまうことが原因です。

 政治でもなんでも繋がることだと思いますが、

新たな有効手段(しかもロー・リスク)にチャレンジせずに、

寂れてきた既得権益側が意固地になっている
(もしくは隷属することで自分の責任を権力者に転嫁して行動をしない)
ことは、つまらないでしょ? 

 さて、次では仰向けからうつ伏せになることが必要です。

これ、上半身から動こうとすると大変ですが、
膝をまげ、横に倒し、その流れに合わせて上半身を倒すと、
簡単に横向きになります。

下から動かしたほうが無理がなくスムーズなのは、
社会という視点で考えても同じことですよね。


大腿筋膜張筋をストレッチします。

仰向けから両膝を立てて横に倒し、
それに上半身を付随して動かすようにして横向きにし、
そこから、うつ伏せに導きます。

下半身から向きを変えれば、簡単です。
大腿部側面の状態を手根部で確認します。

そのまま、相手の足首を持ち、膝を曲げます。
確認する位置を変えながら、何回か繰り返します。

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胸の筋肉をストレッチします。

胸の筋肉の際の部分を手で確認しながら、
ゆっくり腕を外側に引いていきます。
肘を曲げている方が、効果的にストレッチ出来ます。

胸の筋肉の脇の状態を手で確認しながら、
ゆっくり上に相手の腕を伸ばしていきます。

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では、まず、椅子などに座るまでの動きです。

まず、座る場所へ、四つん這いでも「はいはい状態」でも、
とにかくスタンバイしていただきます。

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そのまま後ろに残っている足を、つま先を踏ん張って伸ばします。すると、椅子の高さまで腰が浮きます。そうしたら、椅子に倒れこむようにして座ります。

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説明と雑談5

習慣というものは、恐ろしいものです。

怪我や病気などが最初の理由であったにしろ、
ゆっくりな動きや生活に慣れてしまうと

早く動くことが怖くなってしまいます。

すると、なんでもかんでも確認したくなり、
あっさりやれば筋肉の負担も少ないのに、
わざわざスロー・トレーニングをしているかのような
筋力負荷の苦労を増やす結果となります。

体力の弱っている方ほど、
スピード感ある速い動きをした方が楽なのです。

それの代表例が膝に手を置いて立ち上がろうとする動きです。

座っている姿勢から一気に立ち上がるスピードに恐怖を感じるのです。

しかし、立ち上がる動作の途中で膝に手をつき休憩するのは、
腰に過大な負担がかかります。

さらに下腹部に負荷が掛かるので尿漏れを誘発します。

おわかりになったでしょう。

一気に立ち上がる方が理にかなっているのです。

前への勢いが付き過ぎて
転ぶのではないかという恐怖心が発生するようですが、

前に倒れこむのではなくて
脚を伸ばすために上半身の力の向きを脚に合わせているだけですから、
その心配はありません。

まずは、補助者が相手を誘導して
何回も立つ動きを繰り返して慣れてもらうことが解決策となります。

私が実証済みです。


では、歩くための民間対処リハビリ4へ、お進みください。


よろしければ、サポート願います。皆様が、少しでも多くの時間を幸せに過ごせるように活動していきたいと思います。